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歯科医師国保とは?メリット・デメリットや加入の流れをわかりやすく解説

2025.05.02 社労士コラム

歯科医師として独立・開業を考えたとき、避けて通れないのが「保険制度」の選択です。中でも「歯科医師国保(歯科医師国民健康保険)」は、多くの歯科医師が選んでいる制度です。しかし、実際にどのような仕組みなのか、メリットや注意点まで理解している方は意外と少ないのではないでしょうか?

本記事では、歯科医師国保とは何か、その特徴や加入方法、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。

歯科医師国保とは?

歯科医師国保とは、各都道府県の歯科医師会が運営する国民健康保険の一種です。一般的な市区町村の国保と異なり、「歯科医師とその家族」など、特定の職業・団体に所属する人を対象に設けられた、いわゆる「職能国保」に該当します。

この保険は、歯科医院を個人事業として開業している人や、法人化していても役員報酬を得ている人など、会社員としての健康保険に加入できない歯科医師が対象です。また、一定の条件を満たす配偶者やスタッフも加入可能です。

歯科医師国保のメリット・デメリット

メリット

  1. 保険料が比較的安い
     市区町村の国保と比べて、保険料が定額または所得に対する負担が軽く設定されている場合が多く、収入の高い開業医にとっては節税効果が期待できます。

  2. 扶養家族も加入しやすい
     配偶者や20歳以上の子どもなど、扶養対象となる家族も一定の条件で加入できるため、世帯全体で保険料を抑えることが可能です。

  3. 歯科医師会のサポートが受けられる
     加入者には歯科医師会の情報や研修、福利厚生制度なども提供されるケースがあります。

デメリット

  1. 歯科医師会への加入が必要
     原則として、歯科医師国保に加入するには、各地域の歯科医師会への入会が必須です。入会金や年会費が発生するため、その分のコストも考慮しなければなりません。

  2. 保障内容に限りがある場合も
     出産手当や傷病手当がないなど、市区町村国保や協会けんぽと比べて保障が少ないケースもあるため、事前に確認が必要です。

歯科医師国保の加入方法と手続きの流れ

歯科医師国保に加入するためには、まず各都道府県の歯科医師会に入会する必要があります。以下が一般的な流れです。

  1. 歯科医師会へ入会申請
     必要書類を提出し、所定の手続きを経て会員となります。

  2. 国保加入手続き
     入会後、健康保険証の交付申請を行います。スタッフや家族も同時に手続きできます。

  3. 保険料の納付開始
     毎月または年払いで保険料を納付します。保険料は都道府県ごとに異なりますので、詳細は各歯科医師会に問い合わせましょう。

まとめ

「歯科医師国保とは」歯科医師という職業に特化した国民健康保険であり、特に開業医にとっては経済的メリットのある制度です。保険料の軽減、家族の加入のしやすさ、そして歯科医師会との連携によるサポート体制が魅力ですが、加入条件や保障内容には注意が必要です。

今後のライフプランや経営戦略を考慮しながら、市町村国保や他の健康保険制度と比較したうえで、自身にとって最適な保険選びを進めましょう。

 

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