新着情報

基本給の定義とは?給与明細の仕組みと企業ごとの違いをわかりやすく解説

2025.08.31 スタッフブログ

あなたの「基本給」、正しく理解できていますか?

「毎月の給料に書かれている“基本給”って、何を指しているの?」

「基本給と手当の違いが分からない…」

「基本給が少ないと、ボーナスや残業代にも影響するの?」

こうした疑問は、従業員だけでなく人事・総務担当者からもよく聞かれます。大阪・東京・福岡・名古屋などの都市部では、求人や就業規則の比較を行う際に「基本給の定義」が話題になることもあります。

本記事では、「基本給とは何か?」という定義から、企業ごとの決め方、手当や諸給与との違い、残業代や賞与への影響などを具体的に解説します。給与計算や制度設計に関わる方、人事労務の基礎知識を学びたい方に最適な内容です。

基本給の定義とは?

基本給とは、労働者に対して企業が支払う賃金のうち、毎月定額で支払われる「基本的な給与部分」のことです。

法律上の定義はありませんが、一般的には以下のように定義されます:

  • 労働契約に基づいて支払われる、職務や職能に対する対価
  • 勤務年数・職階・年齢などによって定められることが多い
  • 各種手当(住宅手当、通勤手当、役職手当など)とは別に設定される

ポイント:「基本給=最低保証される給与」ではなく、労働契約上の「定額報酬部分」としての性格を持ちます。

基本給の決まり方と計算上の役割

企業ごとの違い

企業によって、基本給の構成は異なります:

  • 等級別賃金制度(職能資格制度)で決定
  • 職務給制度(役割や職務内容に応じた設定)
  • 年齢給や勤続給を含むベース賃金型

例えば同じ職種でも、ある企業では「基本給22万円+諸手当5万円」、別の企業では「基本給18万円+手当9万円」と構成が異なることがあります。

基本給が影響する項目

基本給は多くの賃金計算の基礎になります:

  • 残業代(時間外労働手当)の算定基礎
  • 賞与(ボーナス)の支給額計算の基準
  • 退職金の算定基礎
  • 社会保険料・厚生年金保険料の標準報酬月額決定要素

そのため、基本給が低く手当が多い賃金構成の場合、将来の社会保障や退職金に不利となるケースもあるため注意が必要です。

よくある誤解と注意点

Q. 基本給が高い=手取りが多い?

A. 必ずしもそうではありません。所得税や社会保険料は基本給を基に計算されるため、手当込みの構成と比べて控除額が増えることもあります。

Q. 基本給に残業代は含まれている?

A. 原則として含まれていません。固定残業代制度を導入している場合は、別途「○時間分の固定残業手当」が記載されている必要があります。

Q. 基本給が少ないのは違法?

A. 違法とは限りませんが、最低賃金を下回る構成や、賞与・退職金制度への影響を懸念する声もあります。総額と構成のバランスが重要です。

まとめ:基本給の理解が、働き方の選択肢を広げる

基本給は、単に毎月の給料の一部ではなく、労働契約の根幹をなす重要な要素です。その定義と役割を正しく理解することで、就職・転職時の条件交渉や、残業代・賞与・社会保険への影響を適切に判断できます。

大阪・東京・福岡・名古屋など、労務管理の高度化が進む地域では、就業規則や給与制度の明確化が求められています。給与計算のDX化やアウトソース活用も視野に、基本給の設計と運用を見直してみてはいかがでしょうか。

LINE お問合せ

大阪なんば駅徒歩1分
給与計算からIPO・M&Aに向けた労務監査まで
【全国対応】HR BrEdge社会保険労務士法人

こちらの内容もお勧めです