新着情報

知らないと損!会社の就業規則の基本と確認ポイントを徹底解説

2025.05.23 スタッフブログ

「就業規則って何が書いてあるの?」「自分の働き方にどう関わるの?」「そもそも確認したことがない…」こんな疑問や不安を抱えていませんか?

実は、就業規則はあなたの労働条件働き方のルールを決める重要な文書です。しかし、多くの人がその内容をしっかり確認しないまま働いており、知らず知らずのうちに不利益を被っていたり、会社側もトラブルを招いてしまったりするケースが少なくありません。

なぜそんなことが起きるのでしょうか?それは、就業規則が会社ごとに異なり、しかも法的な拘束力があるにもかかわらず、その存在が社員に十分に周知されていないことが多いからです。労働条件通知書や雇用契約書と重なる部分もありますが、細かいルールは就業規則に記載されていることがほとんど。

この記事では、大阪難波にある社会保険労務士事務所が、会社の就業規則の基本的な仕組みや確認ポイント、さらにトラブルを防ぐためのチェック方法までをわかりやすく解説します。これを読めば、自分の働き方に自信を持ち、会社との間で安心して働けるルールが見えてきます。

会社の就業規則とは?その仕組みと背景を徹底解説

まず、就業規則とは何か?これは労働基準法第89条に基づき、常時10人以上の労働者を使用する事業場が作成しなければならない規則です。労働条件や会社内でのルールを明文化し、労使間のトラブル防止の役割を果たしています。

【就業規則の基本的な内容】

  • 始業・終業の時刻、休憩時間、休日、休暇
  • 賃金(計算・支払い方法、締切・支払時期)
  • 退職(解雇の事由を含む)
  • 服務規律、懲戒処分、表彰など
  • 育児・介護休業やパワハラ防止措置など

【作成義務がある会社】

常時10人以上の労働者がいる事業場は、就業規則を作成し、労働基準監督署に届け出る義務があります。また、労働者に周知することも法律で定められています。

【よくある誤解】

「就業規則なんて形だけでしょ」と思っている方もいますが、法的拘束力があり、万が一労使トラブルが発生した場合には、裁判などで重要な証拠になります。

【具体例:A社のケース】

A社では、就業規則に「無断欠勤が3日続いた場合は懲戒解雇の対象」と記載されています。Bさんが無断欠勤を続けた結果、解雇処分となりましたが、就業規則に明記されていたため、解雇が有効と判断されました。

【意外と知られていないポイント】

労働契約書よりも就業規則が優先されるケースがあります。契約書で労働基準法よりも低い条件が記載されていても、就業規則や法律が優先されるため、確認は必須です。

就業規則を正しく理解し活用するための8つのアクション

  • 1. 自社の就業規則がどこにあるか確認する
    就業規則は労働者に周知する義務があり、社内イントラネットや掲示板、ファイルなどで確認できるようになっています。まずはどこにあるかを把握しましょう。
  • 2. 労働条件の詳細を就業規則で確認する
    労働契約書には書かれていない細かなルール(例えば休暇取得方法、残業手当の計算方法など)が就業規則に記載されています。
  • 3. 休日・休暇の取得ルールをチェックする
    有給休暇の取得ルールや特別休暇の有無など、自分のライフスタイルに関わる重要な情報を確認しましょう。
  • 4. 懲戒処分や服務規律を把握する
    どのような行動が懲戒処分の対象となるのかを知っておくことで、意図せず違反するリスクを避けられます。
  • 5. 育児・介護休業制度の内容を確認する
    家庭環境が変わった時に役立つ育児・介護休業制度の詳細を把握しておくと安心です。
  • 6. パワハラ・セクハラ防止規定を確認する
    ハラスメント防止措置の内容や相談窓口が明記されているか確認しましょう。トラブル時に頼れる体制があるかどうかを把握しておくと安心です。
  • 7. 就業規則の改定履歴を確認する
    就業規則は法改正や社会情勢に応じて改定されます。改定履歴や最新バージョンを確認しておくことも重要です。
  • 8. やってはいけない!就業規則を確認せずに働き続ける
    自分に関わるルールを知らずに働くのはリスクです。働き方を守るために、一度は必ず目を通しましょう。

Q&A よくある疑問に答えます

Q. 就業規則は社員全員に適用されるの?
A. はい。就業規則は、アルバイトやパートを含む全ての労働者に適用されます。ただし、職種や契約形態によって一部異なるルールが設定されることもあります。

Q. 就業規則は変更されることがある?
A. あります。法改正や会社の方針変更などにより、随時見直しが行われます。改定時には労働者への説明が必要です。

Q. 労働契約書と就業規則、どちらが優先される?
A. 労働条件が異なる場合、より労働者に有利な内容が適用されます。ただし、労働基準法に反する内容は無効となります。

Q. 就業規則を見せてもらえない場合はどうすれば?
A. 労働基準監督署に相談しましょう。10人以上の労働者がいる会社は、就業規則の作成と周知が義務付けられています。

まとめ:就業規則を知って安心して働こう

この記事では、会社の就業規則の基本的な仕組みや確認ポイントについて詳しく解説しました。ポイントは以下の通りです。

  • 就業規則は労働条件や働き方のルールを定める重要な文書
  • 労働契約書にない詳細なルールも記載されている
  • 周知義務があるため、自分で確認することが大切

自分の働き方を守るために、まずは就業規則を確認し、疑問があれば会社に尋ねる、または社会保険労務士に相談してみましょう。安心して働くためには、ルールを知ることが第一歩です。

LINE お問合せ

大阪なんば駅徒歩1分
給与計算からIPO・M&Aに向けた労務監査まで
【全国対応】社会保険労務士法人 渡辺事務所

こちらの内容もお勧めです