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【保存版】エクセルで時給計算|15分単位の給与計算を正確・効率的に行う方法とDXのすすめ

2025.09.21 スタッフブログ

「エクセルで時給計算をしているけど、15分単位での処理がうまくできない」「勤怠端数の丸め方を間違えてしまい、給与計算のミスや従業員の不満が心配」「内製化とアウトソース、どちらがよいのか悩む」――従業員100人規模の企業の総務担当者・経営者から、こうしたご相談が多く寄せられます。

時給計算は、単純なようでいて「分単位の切り上げ・切り捨て」「30分・15分単位の丸め」「エクセルでの関数設定」「手続きや就業規則上の根拠」「DXや業務アウトソースの可否」など、ミスやトラブルの多い業務の代表格です。
そこで、全国対応のHR BrEdge(エイチアールブレッジ)社会保険労務士法人が、エクセルを使った15分単位の時給計算方法の基本と失敗しない実践ポイント、就業規則や給与計算DX、アウトソース活用法までわかりやすく解説します。

エクセルでの時給計算はここで差が出る!15分単位の実務・制度・現場の注意点

時給制従業員の給与計算では、実際の労働時間が「数分単位」で発生することが一般的。しかし給与計算実務上は、「15分(0.25時間)単位」「30分単位」など、ある程度の端数を丸めて集計するルールが多く用いられます。この単位の選定や処理方法を間違えると、不払残業や過払いなど大きな問題に直結します。

1. どんな単位で丸めるのが多い?

  • 「15分単位(0.25時間)」…最もよく使われ、就業規則や給与規程への明記が必須
  • 「30分単位(0.5時間)」「1分単位(丸めなし)」なども

2. 就業規則・労働基準法のポイント

  • 法律上は「1分単位」の計算が原則。ただし、事前に就業規則で定めれば「15分単位」等の丸め処理が認められています。
  • 切り上げ・切り捨て・四捨五入ルールも“明文化”が必須。できれば社労士顧問と相談して導入・改定を。

3. 総務担当者と経営者、それぞれの現場リスク

  • 内製化(エクセル管理)だと担当者ごとに処理が異なり、ミスや属人化の温床に。
  • アウトソースやDXツール(勤怠クラウド・給与計算ソフトなど)なら丸め・集計も自動で、法改正対応もスムーズ。
  • 就業規則が実態と異なり、残業未払い・訴訟リスクが発生した例も。

図解イメージ:

出勤時間 9:03~退勤時間 17:28【実働=8時間25分】→ 「15分単位」でどう処理すべき?
前半8時間15分+後半10分=8時間15分(8.25h)?それとも8時間30分(8.5h)?
正しい集計ルールが重要です。

今すぐ使える!エクセルで「15分単位」時給計算を間違えない具体手順・現場のコツ

エクセル内製における15分単位処理の手順・コツ、業務効率化のためのDX化・アウトソースも検討可能な仕組み化例を紹介します。

【1】エクセル関数での15分単位“丸め”処理

  • 切り捨て: 労働時間(分)÷15で「INT(整数関数)」、×15で端数切り捨て
    =INT(労働分数/15)*15 → 15で割り切れない端数はすべて切り捨て
  • 切り上げ:「CEILING」関数 CEILING(労働分数, 15)→ 端数はすべて切り上げ
  • 四捨五入:「MROUND」関数(※Office365/2019以降) MROUND(労働分数, 15)
  • 丸めた時間→「/60」で時間換算、「×時給」→ 支給額算出
例:勤務時間 08:03~17:28(実労働時間505分)
切り上げ=CEILING(505,15)=510分(8時間30分)
時給1200円の場合→8.5×1200=10,200円

【2】15分単位管理時の「出退勤」の扱いで要注意ポイント

  • 開始時刻・終了時刻それぞれ15分単位で“個別に丸める”のか、“勤務時間合計”でまとめて丸めるのか。
    →就業規則・給与規程で分単位の処遇差が生まれないよう、一貫したルール明記を。
  • 有給休暇・残業・早退等の丸め方法は特に“例外”になりやすく、現場実務と乖離しやすい。

【3】よくある失敗例と成功事例

  • 失敗例:担当者によって切り上げ・切り捨て・計算単位が毎月バラバラ。労使トラブル、訴訟リスクに発展したケースも。
  • 失敗例:エクセルの四則演算ミスで「0.25」分の半端分(例:15分=0.25h)を正しく集計できず、給与過少・過払・社会保険料にも波及。
  • 成功例:勤怠データをGoogleフォームで回収→エクセルの「CEILING(切り上げ)」関数+クラウド共有、集計から給与計算まで工数2/3に削減・集団アウトソースとの連携でミスゼロ。

【4】給与計算DX・アウトソースのメリット

  • 勤怠管理ツールやクラウド給与計算サービス(MFクラウド、freee、ジョブカン、KING OF TIMEなど)は、「15分単位の丸め」「支給・控除の自動計算」「アウトソース先と連携」などが標準機能
  • 社労士顧問・外部アウトソースとの連携で、就業規則・労務管理も最新法令・制度に自動対応→ミス・負担・トラブルすべて最小化

【総務担当者の視点】

  • 内製エクセルならテンプレートや関数の「標準化」、法改正・社内規程改定時のアップデート、疑問はその都度社労士に相談を。

【経営者の視点】

  • 業務DX・アウトソース化で「属人化からの脱却」「業務継続性の担保」「証跡と説明責任」も合わせて強化を。

Q&A:エクセル×時給計算×15分単位にまつわる現場のギモン

Q1:15分単位の丸め方、どれを選ぶべき?

総務担当者:法的には1分単位計算が原則ですが、「事前の明文化」と「一貫した運用」があれば切り上げ/切り捨て/四捨五入いずれも可能です。計算方法と根拠は就業規則・給与規程で明記を。

経営者:従業員満足・トラブル防止の観点でも、「一番シンプルでミスがない方法」と「自動化やアウトソース」をおすすめします。

Q2:エクセルで自動化できる範囲は?どこからアウトソース・DX検討?

総務担当者:関数・マクロで集計可ですが、人的ミスや制度変更、複数担当の属人化リスクに注意。業務負担が重い場合はDX・アウトソースで根本的な効率化を。

経営者:100名規模以上は、ミスリスク・説明責任を考えて「クラウド or アウトソース+顧問社労士連携」が最適解になりつつあります。

Q3:時給計算の15分単位ルールは、就業規則への明記が必須?

総務担当者:はい、切り上げ/切り捨て/四捨五入等のルール・丸め単位を必ず明文化しないと後で労使紛争になることも。導入・変更時は必ず社労士と相談を。

経営者:就業規則を見直さずに現場が独自運用していると、いざとなった時不利になるので注意。DXやアウトソースも規程とセットで検討を。

まとめ|時給計算の15分単位はDX・アウトソース&就業規則の最新化でリスク撲滅を

エクセルでの時給計算、特に「15分単位」の丸めは一見シンプルで、実は多くの落とし穴があります。
HR BrEdge社会保険労務士法人は、「型にはまらない支援力」でエクセル・DX・アウトソース活用+就業規則の最新化まで一体でご提案可能。正しい計算・効率化・リスクゼロを目指す企業様は、まずは資料請求または無料相談をご利用ください。


参考:「【保存版】エクセル(Excel)での勤怠管理・給与計算 15分単位の方法」

https://biz.moneyforward.com/payroll/basic/49777/

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