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【プロが教える】確定拠出年金のおすすめ配分割合とは?初心者向け実例解説

2025.07.04 社労士コラム

「確定拠出年金(DC)の配分割合、どう決めればいい?」「商品が多すぎて選べない」「元本割れは怖いけど、利回りも欲しい…」

このような悩みは、大阪・東京・名古屋・福岡などの都市部で働く総務・人事担当者から従業員まで、確定拠出年金制度を利用する人の“あるある”の声です。

企業型DC制度を導入していても、「商品選びや割合の配分がわからず、放置したまま」という方も多く見られます。しかし、どの商品にどのくらい配分するかで、将来受け取れる金額は数百万円単位で差がつきます。

この記事では、確定拠出年金の配分割合の基本から、年齢別・目的別のおすすめパターン、リスクとリターンのバランスの考え方まで、わかりやすく解説します。

確定拠出年金の「配分割合」とは?

■ 配分割合の意味

配分割合とは、毎月拠出される掛金を、どの運用商品にどの比率で振り分けるかを決めることです。

たとえば月額2万円の掛金に対して:

  • 外国株式型:50%
  • 国内債券型:30%
  • 定期預金:20%

というふうに指定すると、それぞれ毎月1万円・6千円・4千円ずつ投資される仕組みです。

■ なぜ配分割合が重要か?

  • 将来の資産残高に大きな差が出る
  • リスク(元本割れ)の度合いが変わる
  • インフレ対策や老後資金準備に影響

基本の考え方:リスクとリターンのバランス

配分割合は「リスク(価格の変動)」と「リターン(利益の期待)」をどうバランスさせるかによって決まります。

資産タイプ リスク リターン
外国株式
国内株式 中〜高 中〜高
外国債券
国内債券
定期預金 ほぼなし 非常に低

若年層ほどリスクを取ってOK、退職間近は安定重視が基本です。

年齢別|おすすめ配分割合パターン

■ 20~30代:積極型

  • 外国株式:50%
  • 国内株式:30%
  • 外国債券:10%
  • 国内債券・定期預金:10%

理由:運用期間が長いため、リスクを取ってもリターンが期待できる。

■ 40~50代:バランス型

  • 外国株式:30%
  • 国内株式:20%
  • 外国債券:20%
  • 国内債券:20%
  • 定期預金:10%

理由:少しずつ安定性も加味しつつ、まだリターンを狙いたい時期。

■ 55歳以降:安定型

  • 外国債券:25%
  • 国内債券:30%
  • 定期預金:30%
  • 外国株式・国内株式:15%

理由:大きな損失を避けつつ、利息収入で資産を守る。

配分に迷う人へ:3つの対応策

  1. 1. ライフサイクルファンドを活用
    年齢に応じて自動的にリスクを調整する商品。例:2030年退職目標ファンドなど。
  2. 2. デフォルト商品のままにしない
    初期設定は定期預金100%などの低リターン型が多い。見直し必須。
  3. 3. 定期的なリバランスを
    年1回程度、配分割合を見直して再調整。資産の偏りを防ぎます。

Q&A:確定拠出年金の配分割合に関するよくある疑問

Q. 元本保証だけにしても大丈夫?

A. 安全ではありますが、長期運用ではインフレに負けて資産が目減りするリスクも。若年層は一部でもリスク資産を持つのが推奨されます。

Q. 商品数が多すぎて選べません…

A. まずは「バランス型ファンド」や「ターゲットイヤーファンド」など、複数資産を1本で運用できる商品から選ぶのがおすすめです。

Q. 途中で商品変更はできる?

A. はい、配分割合の変更やスイッチング(商品の入れ替え)はいつでも可能です(回数制限ありの場合あり)。

Q. 利回りが悪くても放置していい?

A. 定期的な見直しが重要です。長期間の放置は「老後資産の損失」にもつながります。

まとめ:確定拠出年金は「配分割合」で成果が決まる

確定拠出年金は、「何をどれだけ買うか」によって将来の資産形成に大きな差が出ます。

特に、企業型DCを導入している大阪・東京・福岡・名古屋の中小企業では、従業員の資産形成支援として初期設定の見直し・教育機会の提供が重要です。

今後は、制度のDX化や、顧問社労士・金融機関・外部講師などとの連携を通じて、働く人の将来を支える仕組みづくりがますます求められます。

「何となく」で放置せず、今こそ“自分に合った配分”を見直してみましょう。

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