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知らないと損する!残業代の正しい倍率と計算方法を徹底解説

2025.05.23 スタッフブログ

「毎月残業しているのに、思ったより残業代が少ない気がする…」「そもそも残業代ってどうやって計算されているの?」「割増率とか倍率って何?」こんな疑問を抱えていませんか?

実は、残業代の計算方法や倍率について正しく理解していないと、本来もらえるはずの金額より少なく受け取ってしまっている可能性があります。

なぜそんなことが起きるのか?それは、労働基準法に基づく残業代の計算ルールが意外と複雑で、多くの人がその詳細まで知らずにいるからです。割増率が適用される時間帯や条件をきちんと把握していなければ、正しい金額を受け取れません。

この記事では、大阪難波にある社会保険労務士事務所が、残業代の倍率(割増率)の基本から具体的な計算方法まで、わかりやすく解説します。「残業代ってこんなに違ったのか!」と驚くかもしれませんよ。これを読めば、正当な残業代をしっかり受け取るための知識が身につきます。

残業代の倍率とは?その仕組みと背景を徹底解説

まず「残業代の倍率」とは何か?これは、残業した時間に対して通常の賃金に加えて支払われる割増率のことを指します。労働基準法では、労働者の健康を守るために、法定労働時間を超えて働く場合や深夜・休日に働く場合には、通常の賃金に上乗せして支払うよう義務付けています。

【残業代の割増率(倍率)の基本】

  • 法定時間外労働(1日8時間、週40時間超え) → 1.25倍
  • 深夜労働(22時〜翌5時) → 1.25倍
  • 休日労働(法定休日) → 1.35倍
  • 法定時間外かつ深夜労働 → 1.5倍
  • 法定休日かつ深夜労働 → 1.6倍
  • 月60時間超の時間外労働(中小企業除く) → 1.5倍

たとえば、Aさんの時給が1,200円の場合、通常の残業(法定時間外労働)では1,500円(1,200円×1.25倍)が支払われます。もし深夜に残業した場合は、1,800円(1,200円×1.5倍)となります。

【よくある誤解】

「残業代は固定で1.25倍」と思っている人が多いですが、深夜や休日の場合はさらに倍率が高くなります。また、企業によっては就業規則で法定以上の割増率を設定していることもあります。自分の会社の就業規則も確認しておきましょう。

【実は意外と知られていない豆知識】

月60時間超の時間外労働に対して1.5倍の割増率が適用されるのは大企業のみで、中小企業は猶予されています。この違いを知らずに「1.25倍しかもらえていない!」と誤解してしまうケースもあるため注意が必要です。

正しく残業代を受け取るために!具体的な8つのアクション

  • 1. 就業規則を確認する
    会社によっては法定以上の割増率を設定している場合があります。自分の会社の規則を把握しておくことで、残業代の不払いを防げます。Aさんはこれを確認して、深夜手当が1.5倍ではなく1.6倍だったことに気づきました。
  • 2. タイムカードや勤怠記録をつける
    労働時間の証拠を残すために、毎日の勤怠記録は必須です。後で確認できるデータがあると、未払いがあった際に主張できます。
  • 3. 自分の時給単価を把握する
    割増率は基本給を元に計算されます。残業代の計算は「基礎賃金×割増率×時間」なので、基礎賃金が何円か確認しておきましょう。
  • 4. 割増率ごとの計算式を覚える
    計算方法を覚えておけば、自分でチェックできます。たとえば、深夜残業なら「基礎賃金×1.5倍×時間」です。
  • 5. 労働基準監督署に相談する
    未払いが疑われる場合は、労働基準監督署に相談できます。匿名でも対応してくれるため、安心して行動できます。
  • 6. 残業時間が月60時間を超える場合は要確認
    大企業の場合、60時間を超えた時間外労働は1.5倍が適用されます。自分がどの条件に該当するか確認しましょう。
  • 7. 会社の残業ルールの説明会に参加する
    会社が行う就業規則説明会などがあれば積極的に参加し、ルールを正しく理解しましょう。Aさんも説明会で「深夜残業の割増率」が改定されたことを知りました。
  • 8. やってはいけない!残業時間をごまかす
    「上司に言われて残業を記録しない」などはNG。これは不払いの温床となるだけでなく、自身の健康リスクも高めます。正しく申告しましょう。

Q&A よくある疑問に答えます

Q. 残業代が思ったより少ないのは自分の計算違い?
A. 可能性はありますが、まずは就業規則や割増率を確認しましょう。深夜や休日の割増率を考慮せずに計算しているケースが多いです。

Q. 深夜手当と残業代は別々に計算されるの?
A. いいえ。深夜労働が時間外労働に該当する場合、割増率は加算されます。たとえば、通常の残業(1.25倍)に深夜(1.25倍)が加わると1.5倍になります。

Q. 月60時間以上働いているけど1.5倍になっていない!
A. 中小企業の場合は適用が猶予されています。自分の会社が大企業か中小企業か確認することが大切です。

Q. 残業代はどうしても変わらない?
A. 実は、適切に申告し、労働基準監督署に相談するなど行動を起こせば変わる可能性があります。泣き寝入りせず、自分の権利を守りましょう。

まとめ:残業代の正しい知識で損しない働き方を

この記事では、残業代の倍率(割増率)とその仕組み、計算方法について詳しく解説しました。ポイントは以下の通りです。

  • 残業代の割増率は時間帯や労働条件で異なる
  • 自分の就業規則や労働時間を把握することが大切
  • 疑問があれば労働基準監督署に相談できる

正しい知識を身につければ、不当な未払いを防ぎ、安心して働けます。まずは自分の勤怠記録と就業規則を確認し、疑問点があれば専門家に相談してみましょう。あなたの働き方を守るのは、あなた自身です。

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