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平均賃金とは

2025.04.18 スタッフブログ

平均賃金とは、労働基準法に基づき、労働者が受け取る賃金の計算基準となる金額です。

この指標は、解雇予告手当や休業手当、有給休暇中の給与、労働災害時の補償額を算出する際に使用されます。

平均賃金のポイント

  • 直近3か月間の賃金をもとに算出
  • 基本給や各種手当が含まれるが、一部の賃金は除外される
  • 労働基準法で規定されたケースで活用される

平均賃金の計算方法

平均賃金は、直近3か月間に支払われた賃金を基準に算出されます。

月給制の場合

計算式:直近の3か月間で支払われた賃金の総額 ÷ 3か月間の総日数

日給制・時給制の場合

日給制や時給制の場合も、同じ方法で計算されます。

平均賃金が適用されるケース

解雇予告手当

企業が労働者を解雇する際、30日前の通知が必要です。

通知がない場合は、最低30日分の平均賃金を支払わなければなりません。

休業手当

会社都合で労働者を休業させる場合、平均賃金の60%以上を支給する義務があります。

有給休暇中の賃金

有給休暇を取得した場合、平均賃金または通常の給与が支払われます。

労働災害の補償額

業務中の事故や疾病によって労働が困難になった場合、平均賃金をもとに補償額が決定されます。

減給の制裁の上限

企業が懲戒処分として賃金を減額する場合、その額は「平均賃金の半日分×1回の制裁」までと法律で定められています。

特別な算出方法

通常の計算方法では適用しづらい場合、特別な方法が採用されます。

試用期間中の計算

試用期間中に賃金を計算する際は、直近の給与を基準とします。

法令による休業期間が含まれる場合

病気や産休などで長期間休業していた場合、不利にならないよう、実際に労働した日数を基に算出されることがあります。

入社から3か月未満の場合

雇用開始から3か月経過していない労働者は、実際に支払われた賃金を基に平均賃金を算出します。

まとめ

平均賃金は、労働者の権利を守るための重要な指標です。

適正な方法で計算し、企業・労働者双方が適切な労務管理を行うことが求められます。

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