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中小企業の魅力を高める昇給制度!成功事例から学ぶ

2025.01.13 スタッフブログ

従業員100人規模の会社で抱える昇給制度の悩み、解決できます

「毎年の昇給をどう決めればいいのか分からない」「従業員から昇給の基準が不透明だと指摘された」「優秀な人材が他社に流出してしまう」

このような悩みを抱える経営者や総務担当者の方は決して少なくありません。従業員100人規模の企業では、個別対応が困難になる一方で、大企業のような体系的な制度はまだ整備されていないというジレンマがあります。

昇給制度は単なる給与調整の仕組みではなく、従業員のモチベーション向上、人材定着、そして企業の競争力強化に直結する重要な経営戦略です。適切に設計・運用された昇給制度は、給与計算の負担軽減や就業規則の整備、さらには助成金の活用機会創出にもつながります。

本記事では、全国対応のHR BrEdge(エイチアールブレッジ)社会保険労務士法人が、中小企業の成功事例をもとに昇給制度の設計と実践のポイントを詳しく解説します。

昇給制度の基本的な仕組みと中小企業が陥りがちな落とし穴

昇給制度とは、従業員の勤続年数、業績、能力向上などを基準として、基本給を引き上げる仕組みのことです。多くの企業で導入されていますが、制度設計が曖昧なために「なぜあの人が昇給して自分は昇給しないのか」といった不満が生まれやすいのも事実です。

従業員100人規模の企業では、経営者の感覚で昇給を決めていた創業期から、より体系的で公平な制度への移行が求められる重要な転換点に立っています。しかし、この移行期にこそ多くの企業が共通して抱える課題があります。

経営者視点での課題

「人件費の上昇が経営を圧迫するのではないか」「昇給基準を明確にすると、全員が昇給を期待してしまうのでは」といった懸念を持つ経営者が多くいらっしゃいます。また、業績連動型にしたいが、業績以外の貢献をどう評価すればよいか分からないという声もよく聞かれます。

総務担当者視点での課題

一方、総務担当者からは「昇給の手続きや給与計算が複雑になりそう」「就業規則の改定が必要になるのか」「顧問の社労士に相談したいが、どこまでサポートしてもらえるのか不明」といった実務面での不安が寄せられます。

実際に、ある製造業の企業(従業員120名)では、昇給基準が曖昧だったために優秀な技術者3名が同時期に転職してしまい、売上に大きな影響を与えたケースもありました。この企業では、昇給制度の見直しと同時に就業規則の整備、給与計算のDX化を進めることで、現在は離職率を大幅に改善しています。

昇給制度の設計では、「定期昇給(勤続年数ベース)」「査定昇給(業績・能力ベース)」「特別昇給(昇格・昇進時)」の3つの要素を組み合わせることが一般的です。重要なのは、企業の規模や業界特性、財務状況に応じてバランスを調整することです。

成功する昇給制度の具体的な設計方法と実践手順

昇給制度を成功させるためには、段階的かつ体系的なアプローチが必要です。ここでは、実際に成果を上げた企業の事例をもとに、具体的な設計方法と実践手順をご紹介します。

ステップ1:現状分析と目標設定

まず、現在の給与体系と昇給実績を詳細に分析します。過去3年間の昇給データ、従業員満足度調査、離職者の退職理由などを総合的に検証することで、制度設計の方向性が見えてきます。

ある建設会社(従業員95名)では、この分析により「技術職と事務職で昇給機会に格差がある」「管理職への昇進パスが不明確」という課題が浮き彫りになりました。この発見が、職種別昇給基準の設定につながり、結果として全職種の満足度向上を実現しています。

ステップ2:評価基準の明確化

昇給制度の根幹となる評価基準を設定します。「業績評価(40%)」「能力評価(30%)」「行動評価(30%)」といった具体的な配分を決めることで、従業員にとって分かりやすい制度になります。

失敗例として、ある卸売業の企業では「総合的に判断」という曖昧な基準で昇給を決めていたため、従業員から「えこひいき」との指摘を受けました。その後、具体的な評価項目と点数化システムを導入したところ、従業員満足度が20ポイント向上し、離職率も半減しました。

ステップ3:制度の段階的導入

いきなり完璧な制度を目指すのではなく、段階的な導入が成功の鍵です。まずは管理職層から新制度を適用し、運用上の課題を洗い出してから全社展開するという手法が効果的です。

成功事例として、あるIT企業(従業員110名)では、試行期間6ヶ月を設けて制度の微調整を行い、その後本格運用に移行しました。この慎重なアプローチにより、従業員からの理解と支持を得ることができ、現在も制度が安定して運用されています。

実践のポイント

制度設計と並行して、給与計算システムの見直しも重要です。昇給制度が複雑になると、毎月の給与計算業務が大幅に増加する可能性があります。アウトソースや内製化、DXツールの活用を検討し、総務担当者の負担軽減を図ることも忘れてはいけません。

また、就業規則への明記や労働基準監督署への届出など、法的な手続きも確実に行う必要があります。顧問社労士がいない企業では、この段階で専門家のサポートを受けることを強くお勧めします。

昇給制度導入でよくある質問と解決策

昇給制度の導入を検討する際、経営者や総務担当者から寄せられる代表的な質問にお答えします。

Q1:昇給制度を導入すると人件費が大幅に増加するのでは?

A:適切な予算設定と段階的導入により、人件費の急激な増加は避けられます。重要なのは、昇給原資の上限を事前に設定し、その範囲内で制度を運用することです。多くの成功企業では、年間売上の1-2%を昇給原資として設定しています。また、業績連動要素を組み込むことで、会社の収益性と昇給をリンクさせることも可能です。

Q2:従業員数が100人程度でも、大企業のような複雑な制度が必要?

A:規模に応じたシンプルな制度設計で十分効果は期待できます。重要なのは複雑さではなく、透明性と公平性です。従業員100人規模であれば、3-5段階の評価ランクで十分機能します。むしろ、シンプルな制度の方が運用しやすく、従業員にとっても分かりやすいというメリットがあります。

Q3:昇給制度の見直しや変更は頻繁に行っても問題ない?

A:制度の安定性を保つため、大幅な変更は避け、微調整程度に留めることが重要です。ただし、事業環境の大幅な変化や制度上の致命的な問題が発見された場合は、従業員への十分な説明と合意形成を経て変更することは可能です。変更の際は、労働条件の不利益変更にならないよう、法的な観点からの検討も必要になります。

昇給制度で企業の未来を切り拓こう

昇給制度は、従業員満足度の向上だけでなく、企業の持続的成長と競争力強化を実現する重要な経営ツールです。適切に設計・運用された制度は、優秀な人材の定着、組織文化の向上、そして企業ブランド力の向上をもたらします。

従業員100人規模の企業では、創業期の柔軟性を保ちながらも、より体系的で公平な制度への移行が求められます。この移行を成功させるためには、現状分析から制度設計、運用、見直しまでの一連のプロセスを戦略的に進めることが不可欠です。

給与計算の負担軽減、就業規則の整備、助成金の活用、手続きの効率化など、昇給制度の導入は様々な人事労務の課題解決につながります。また、DXツールの活用やアウトソースの検討により、総務担当者の業務負担を軽減しながら、より効果的な制度運用も可能になります。

今こそ、従業員と企業の双方が成長できる昇給制度の構築に取り組みませんか?

HR BrEdge社会保険労務士法人では、2007年の創業以来、顧問先50社・給与計算月1万人の実績をもとに、企業の成長ステージに応じた昇給制度の設計・運用をサポートしています。ミスを出さない仕組み、連絡の取りやすさ、柔軟な支援内容で、多くの企業様から信頼をいただいています。

昇給制度の導入や見直しでお悩みの方は、まずは無料相談からお気軽にご相談ください。オンライン対応も可能ですので、全国どちらからでもサポートいたします。

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