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エクセルで残業時間を15分単位で管理する方法|正確な労務管理のための実践テクニック
労働時間の集計や残業管理において、「15分単位」での計算を求められる企業は少なくありません。
その際、活躍するのが「エクセル」です。
しかし、「残業時間を15分単位でどうやって集計するの?」「計算式が複雑そう…」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、エクセルを使って残業時間を15分単位で正確に計算・管理する方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
なぜ残業時間は15分単位で計算されるのか?
多くの企業では、労務コストの明確化や事務処理の簡素化のため、**残業時間を15分単位(0.25時間)**で切り上げ・切り捨てして集計しています。
例えば、18:00終業の会社で、18:07まで働いた場合、「15分未満」として切り捨てるケースが一般的です。
この「15分単位」の集計ルールは、労使協定や就業規則に基づいて運用されており、適切な単位で残業を管理することは企業のコンプライアンス上も重要です。
エクセルで残業時間を15分単位にする方法
エクセルを使って残業時間を15分単位で計算するには、以下のような手順で数式を設定します。
① 基本的な残業時間の算出
たとえば、
- 勤務終了時間:セルC2(例:18:45)
- 定時:セルB2(例:18:00)
excel
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=IF(C2>B2, C2-B2, 0)
これで残業時間(時間単位)が算出されます。
② 15分単位で切り上げ or 切り捨て(時間表記)
excel
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=CEILING(C2-B2, “0:15”)
→ 15分単位で切り上げ
excel
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=FLOOR(C2-B2, “0:15”)
→ 15分単位で切り捨て
③ 時間を10進数に変換(給与計算用)
excel
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=HOUR(D2) + MINUTE(D2)/60
D2が切り上げ/切り捨て後の時間であることを前提に、0.25(15分)、0.5(30分)などの形式に変換できます。
具体例:18:05退社は残業0?18:10は?
- 18:05退社(定時18:00) → 5分超過 → 15分未満 → 0時間扱い(切り捨て)
- 18:10退社 → 10分超過 → 0.25時間(15分)として処理(切り上げ)
ルールによっては「7分未満切り捨て」「8分以上切り上げ」といった30分単位の計算もあるため、社内規程を事前に確認しましょう。
まとめ
「エクセル 残業時間 15分 単位」での集計は、数式さえマスターすれば誰でも簡単に管理可能です。
特に労働時間の記録が厳しく求められる現代では、こうしたテクニックは人事・労務担当者にとって必須スキルとも言えます。
エクセルの基本機能を活用し、正確かつ効率的に残業時間を管理することで、トラブル防止や業務効率の向上にもつながります。
ぜひ、この記事を参考に、今日から実践してみてください。
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