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外国人雇用コスト徹底解析!採用から定着までの費用を最適化する社労士の秘策

2026.01.16 スタッフブログ

外国人雇用におけるコストの全貌とは?

多くの企業が人材不足の解消策として外国人雇用に注目していますが、外国人 雇用 コストの全体像を正確に把握できているケースは稀です。「採用費が高い」というイメージが先行しがちですが、実際には採用後のランニングコストや、見落としがちな「見えないコスト」が経営を圧迫することも少なくありません。本記事では、外国人雇用専門の社会保険労務士が、採用から定着、そしてリスク管理に至るまでのコスト構造を徹底解析し、費用対効果(ROI)を最大化するための秘策を公開します。

採用活動における初期コストの全貌と見落としがちな費用

外国人材を採用する際に最初に直面するのが、採用活動にかかる初期コストです。日本人採用と比較して構造が複雑であり、計画段階で正確な予算を組むことが重要です。

まず、主な採用ルート別の費用相場を整理しましょう。

  • 人材紹介会社(エージェント): 理論年収の30%〜35%が相場です。日本人材よりも紹介料率が高めに設定される傾向があります。完全成功報酬型が一般的ですが、返金規定(早期離職時の返金)の確認が必須です。
  • 求人媒体: 掲載課金型で数万円〜数十万円、または採用課金型があります。外国人特化型の媒体を利用することで、ミスマッチによる無駄な出費を防げます。
  • 海外現地採用(送り出し機関): 技能実習や特定技能の場合、現地の送り出し機関への手数料や面接のための渡航費が発生します。

見落としがちな「隠れコスト」には特に注意が必要です。

  • 通訳・翻訳費: 面接時の通訳や、雇用契約書・社内規定の多言語化にかかる費用。
  • 社内工数: 在留資格の知識がない担当者が手続きを行う場合、学習や調査にかかる時間は膨大な人件費となります。
  • 渡航費・引越し費用: 海外から招聘する場合、航空券代や日本での住居契約にかかる初期費用(敷金・礼金)を企業が負担するケースが一般的です。

在留資格申請と入国手続きにかかる費用とその内訳・節約術

外国人が日本で働くためには、適切な在留資格(就労ビザ)の取得が不可欠です。この手続きにかかる費用は、誰がどのように行うかで大きく変動します。

行政書士に依頼する場合の相場

専門家である行政書士に依頼する場合、以下が標準的な報酬額です。

  • 在留資格認定証明書交付申請(海外からの呼び寄せ): 10万円〜15万円
  • 在留資格変更許可申請(留学生からの採用など): 10万円〜15万円
  • 在留期間更新許可申請: 3万円〜5万円

これに加え、入管に支払う手数料(印紙代)として、許可時に4,000円が必要です。

コストを最適化する節約術

  1. 一括申請による割引: 複数名を同時に採用する場合、同一の行政書士事務所に依頼することでボリュームディスカウントを受けられる可能性があります。
  2. 自社申請(インハウス化): 社内に「申請取次者」の資格を持つ社員がいれば、外部委託費を削減できます。ただし、書類不備による不許可リスクや再申請の手間を考慮すると、専門家への依頼が結果的に安上がりになることもあります。
  3. オンライン申請の活用: 出入国在留管理庁のオンラインシステムを利用することで、入管への交通費や待ち時間を削減できます。

出入国在留管理庁の公式サイトでは、最新の手続き案内が確認できます。

外国人材の給与・福利厚生設計と日本の法制度への適合性

「外国人だから安く雇える」という考えは、法的に誤りであり、コンプライアンス違反の温床となります。労働基準法および入管法により、日本人と同等額以上の報酬を支払うことが義務付けられています。

給与設計のポイント

基本給だけでなく、賞与や昇給制度も日本人社員と統一する必要があります。また、外国人特有の事情として、母国への送金手数料を考慮した給与口座の選定や、一時帰国のための長期休暇制度なども、金銭的コストだけでなく制度設計上のコストとして認識すべきです。

社会保険と福利厚生

外国人も要件を満たせば、健康保険、厚生年金保険、雇用保険への加入が義務です。「国に帰るから年金は不要」という本人の希望があっても、加入を免れることはできません(帰国時に脱退一時金を請求する仕組みがあります)。
また、特定技能外国人などを受け入れる場合、生活に必要な備品(家電や寝具など)の供与や、社宅の確保といった住居支援が求められることが多く、これらの初期投資も予算に組み込む必要があります。

受け入れ体制構築と初期研修の隠れた費用・効果的な投資方法

採用が決まっても、すぐに戦力化するわけではありません。外国人材が能力を発揮できる環境を整えるための「受け入れコスト」は、最も重要な投資の一つです。

必須となる初期研修コスト

  • 日本語教育: 業務に必要な専門用語や、日本のビジネスマナーを習得させるための研修費。外部の日本語学校に通わせる場合は月額数万円、オンライン講座なら月額数千円程度がかかります。
  • 生活オリエンテーション: ゴミ出しのルール、銀行口座開設、携帯電話契約などの生活立ち上げ支援。これらは登録支援機関に委託する場合、月額2万円〜3万円/人(特定技能1号の場合)の委託費が発生します。

効果的な投資方法

マニュアルの動画化や多言語化は、初期費用はかかりますが、繰り返し使えるため長期的にはコスト削減につながります。また、翻訳ツール(ポケトークなど)の導入も、コミュニケーションコストを下げる有効な手段です。

定着支援とパフォーマンス向上への投資戦略:長期的な視点

外国人雇用のコストパフォーマンスを悪化させる最大の要因は「早期離職」です。採用費や研修費が無駄になるだけでなく、現場の士気低下も招きます。定着支援への投資は、コストではなく「利益を生むための施策」と捉えるべきです。

  • メンター制度の導入: 日本人社員をメンターとして配置し、業務だけでなく精神的なサポートを行う仕組み。メンター手当などのコストがかかりますが、定着率向上に直結します。
  • キャリアパスの明確化: 「この会社で3年働くと、どのようなスキルが身につき、昇給はどうなるか」を可視化することで、将来への不安を解消し、モチベーションを高めます。
  • 定期的な面談: 社労士や通訳を交えた第三者面談を定期的に実施し、不満やトラブルの芽を早期に摘み取ることも重要です。

外国人雇用で発生しうる予期せぬトラブルとコスト・リスク管理

適切な労務管理を怠ると、予期せぬトラブルが発生し、莫大なコスト(損害賠償や罰金)を支払うことになりかねません。特に法改正の動向には注意が必要です。

不法就労助長罪のリスク

在留カードの確認不備や、認められていない業務に従事させた場合、企業も「不法就労助長罪」に問われます。現行法でも厳しい罰則がありますが、2025年の法改正により、罰則が「5年以下の拘禁刑または500万円以下の罰金」へと厳罰化される見込みです(※最新の法改正情報を常に確認してください)。これは企業にとって致命的なダメージとなり得ます。

その他のリスク

  • 労災事故: 言語の壁による安全確認不足が原因の事故。
  • 失踪: 借金を抱えて来日した実習生などが、より高い賃金を求めて失踪するケース。
  • 訴訟リスク: 不当解雇や差別的待遇を巡る法的紛争。

これらのリスクを回避するためには、顧問社労士による定期的な監査や、コンプライアンス体制の構築が不可欠です。

コスト削減と投資対効果(ROI)を高める具体的な施策と戦略

コストを抑えつつ、高い成果を上げるためには、戦略的なアプローチが必要です。

  1. ダイレクトリクルーティングの強化: 人材紹介会社に頼らず、自社の採用サイト(多言語対応)やSNS(Facebook、LinkedInなど)を活用して直接採用することで、紹介手数料をゼロにできます。
  2. リファラル採用の推奨: 既に働いている外国人社員から知人を紹介してもらう手法。採用コストが低く、定着率も高い傾向があります。紹介ボーナスを支給しても、エージェント費用よりはるかに安価です。
  3. 適切な在留資格の選択: 業務内容に合致し、かつ更新手続きが比較的容易な在留資格(「技術・人文知識・国際業務」など)を選択することで、管理コストを適正化できます。

最新の助成金・補助金制度を活用したコスト最適化と申請ポイント

国や自治体は、外国人雇用を促進するために様々な助成金を用意しています。これらを活用することで、実質的なコスト負担を大幅に軽減できます。

主な助成金・補助金(2025年時点の傾向)

  • 人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース): 就業規則の多言語化や、苦情相談体制の整備などを行った場合、経費の一部が助成されます。
  • キャリアアップ助成金: 有期雇用の外国人を正規雇用に転換した場合に支給されます。
  • 地方自治体の独自補助金: 東京都や大阪府などでは、中小企業向けに外国人材の受入環境整備(翻訳機購入や研修費)に対する補助金を実施している場合があります。

申請のポイント:
助成金は「事前計画の届出」が必要なケースがほとんどです。採用計画を立てる段階で、社会保険労務士などの専門家に相談し、受給要件を満たすかどうかを確認することが、取りこぼしを防ぐ鍵となります。

外国人雇用に関する詳しい情報はこちらのブログ一覧もご参照ください。

まとめ

外国人雇用には確かにコストがかかりますが、それは単なる「出費」ではなく、企業の成長に必要な「投資」です。採用費、ビザ申請費、受け入れ支援費などの内訳を正しく理解し、助成金の活用や定着率向上施策を組み合わせることで、トータルのコストパフォーマンスは飛躍的に向上します。目先の費用削減にとらわれず、長期的な視点で「人材という資産」を最大化する戦略を描くことが、成功への最短ルートです。

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