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退職月の給与はどう支払う?トラブルにならない計算方法・注意点を社労士がやさしく解説

2025.09.27 スタッフブログ

「退職月の給与ってどう計算すればいい?」「有給消化中の手当や社会保険料の扱いは?」——従業員が退職する月は、給与計算が通常と異なり、総務担当者や経営者にとって悩みどころです。計算方法の誤りや説明不足は社員との信頼トラブルや法的リスクにもつながります。
本記事では全国対応のHR BrEdge(エイチアールブレッジ)社会保険労務士法人が、トラブルなく退職月の給与を計算・支給するためのポイントや社会保険・税金の留意点、よくある失敗例をやさしく解説します。

退職月の給与、標準的な考え方と計算方法~誤解しやすいポイントも解説

■退職月の給与計算、なぜ間違いやすい?
退職月は「在籍日数が通常と異なる」「有給消化や欠勤日がある」「社会保険の資格喪失日が絡む」など、全員一律ではなく個々のケースによって計算が変わります。
計算ミスや説明不足でトラブルになりやすいため、社会保険労務士に相談が増える分野のひとつです。

■退職月の給与はこう考える
1. 日割計算…給与支給対象期間のうち、実際に在籍した日数分だけ支払う方法
2. 有給休暇の扱い…退職日までに残っている有給休暇は取得してもらう(または会社規程で買い取りも可)
3. 社会保険・雇用保険…資格喪失日は退職日の翌日/健康保険・厚生年金の保険料は「その月の末日在籍」かどうかで計算が分かれる

【計算例】
・月給制の方が4月20日付退職(4月21日から退職)→4月1日~20日在籍、給与は20日/30日分の日割り
・4月30日付退職(末日)→4月分まるごと1ヵ月支給

【総務担当者の視点】
・「退職日=最終出勤日」と勘違いしやすいですが、実務上は「会社を辞めた日」または「有給消化が終了した日」が退職日です。
・締日払い・末日払い等、会社の給与規程上の締切も確認しましょう。

【経営者の視点】
・未払い残業・有給残日数の精算忘れはトラブル原因です。
・給与明細や社会保険喪失証明の案内も含め、「退職者と会社双方に納得の説明」を意識しましょう。

実務で失敗しやすいポイントと具体的な対応手順~円満な退職につなげるポイント

■具体的な流れ

  1. 退職届・退職日(最終出勤日含む)の確認
  2. 給与計算期間の特定(日割・月割の方法を明確に)
  3. 有給休暇取得状況&未消化分の取り扱いの確認
  4. 社会保険・雇用保険の手続き時期(e-Gov等の電子申請も活用)
  5. 給与明細・最終支給額の事前案内、本人質問への対応
  6. 離職票・健康保険資格喪失証明書等、必要資料の手配と郵送

【よくある失敗例】

  • 「末日退職」と思い込んで月給満額支給→実際には日割計算すべきケースで超過支給
  • 有給消化中の退職だが、社会保険の資格喪失日・保険料控除が間違っていた
  • 説明不足で「手取りが想定より少ない」とクレーム、会社と従業員の信頼関係悪化
  • 税金(住民税・所得税等)計算ミスでの修正・再徴収トラブル

【成功例】

  • Googleフォームで本人情報・有給希望・質問を事前収集、クラウド給与計算で自動日割計算
  • チャットツールで都度質問対応し、「納得の給与・保険料案内」で円満退職を実現
  • 社労士顧問のダブルチェックで社会保険手続きや助成金(再就職支援など)も万全

【総務担当者のアドバイス】
・会社の給与規程・就業規則、社会保険規程、アウトソース先との連携体制を整理しましょう。
・退職月の給与計算は人事ソフトやクラウドを使い、ミス・漏れゼロへ。

【経営者のアドバイス】
・退職者への対応が口コミ・評判にも繋がります。
・顧問社労士をうまく使い、「トラブルゼロの退職フロー」で社会的信頼を守りましょう。

Q&A|退職月の給与計算でよくある疑問と答え

Q1. 退職月が有給消化だけの場合、給与はどうなる?
A. 有給消化は通常の出勤日と同じ扱いです。有給残日数分を最終出勤日から退職日まで取得すれば、その分も給与として支払います。

Q2. 社会保険料はいつまで控除する?
A. 月の末日まで在籍すればその月の社会保険料を控除します。月途中退職なら、資格喪失前月分までの控除でOKです。

Q3. 退職月の住民税・所得税の注意点は?
A. 住民税は通常、退職月の給与で残額を一括徴収。所得税は精算計算となり、場合によっては年末調整不要や本人の確定申告が必要です。

【総務担当者・経営者への共通対策】
・事前説明と明細提示がトラブル防止の基本です。
・疑問はHR BrEdge(エイチアールブレッジ)社会保険労務士法人など専門家に早めにご相談ください。

まとめ|退職月の給与ミスを防ぎ“円満退職”をサポートしよう

退職月の給与は、制度理解と社内フロー整備でトラブルをゼロにできます。
人事・労務DXや社労士顧問の活用で、退職者対応も効率&安心の時代です。
HR BrEdge社会保険労務士法人は、現場密着のサポートとクラウド連携で、退職給与計算・社会保険手続きのアウトソースもご提案可能です。
まずは無料相談・資料請求から、お気軽にお問い合わせください。

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