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【保存版】産休・育休の手続きがわからない?会社側がやるべき対応と実務の流れ

2025.07.01 スタッフブログ

「産休・育休に入る社員が出たけれど、何をすればいいのか分からない…」「総務に任せているけれど、本当に漏れなくできているか不安」「手続きが煩雑で、つい後回しにしてしまう…」

こうした不安や課題を抱える中小企業の経営者・総務担当者は非常に多く、特に大阪・東京・福岡・名古屋など大都市圏で人材確保が厳しくなる中、適切な対応が企業イメージや社員満足度に直結するようになっています。

産休・育休に関連する制度は、社会保険、雇用保険、就業規則、給与計算、助成金など複数の領域にまたがるため、実務負担が大きく、抜け漏れや誤解も起こりがちです。

本記事では、産休・育休の基本から、企業が実施すべき手続き、社労士との連携ポイント、アウトソースやDXによる効率化まで、300社以上を顧問する社会保険労務士事務所が、現場で実際に役立つ内容を丁寧に解説します。

産休・育休とは?制度の概要と企業の義務

産前産後休業(産休)とは

  • 産前:出産予定日の6週間前(多胎妊娠は14週間前)から取得可能
  • 産後:出産日の翌日から8週間(原則として就業禁止)
  • 給与支給義務:なし(給与停止が一般的)
  • 社会保険料:産休期間中は健康保険・厚生年金保険料が免除

育児休業(育休)とは

  • 子が1歳になるまで(条件により最大2歳まで延長可能)
  • 原則、希望すれば誰でも取得できる(正社員・契約社員問わず)
  • 雇用保険加入者には「育児休業給付金」が支給される
  • 社会保険料:育休中も保険料免除(会社・本人ともに)

企業側の義務

  • 就業規則への制度記載
  • 本人への案内・説明義務
  • 必要書類の作成・提出(社労士と連携)
  • 職場復帰支援とハラスメント防止措置

制度の豆知識:助成金活用のチャンスも

「両立支援等助成金(育休取得時・職場復帰支援コース)」など、企業が適切に制度運用した場合、最大72万円の助成金が受け取れるケースもあります。顧問社労士に相談することで、制度活用と手続き代行を一貫して対応できます。

会社が行うべき産休・育休の手続きフロー|8つのステップ

  1. 1. 産休・育休予定の申出を受ける
    方法:書面・メール等で希望期間の申出を受け付ける。
    効果:対応計画(人員配置・給与処理)が立てやすくなる。
  2. 2. 就業規則・制度内容の説明を行う
    方法:「休業期間」「社会保険免除」「給付金」などを口頭・文書で案内。
    効果:本人の不安軽減、制度の正しい理解促進。
  3. 3. 健康保険・厚生年金の保険料免除申請
    方法:産前産後休業取得者申出書を提出(電子申請も可)。
    効果:会社・本人ともに保険料負担がゼロになる。
  4. 4. 雇用保険関連:育児休業給付金の申請
    方法:「育児休業給付金支給申請書」をハローワークへ提出(2か月ごと)。
    効果:本人の収入補償となり、制度満足度が上がる。
  5. 5. 給与計算の一時停止・控除対応
    方法:給与計算システムで産休・育休フラグを設定。
    効果:支給漏れや誤振込の防止。
  6. 6. 休業中の連絡体制と復職予定日の共有
    方法:メール・社内チャットで定期連絡、復職前面談のスケジューリング。
    効果:スムーズな職場復帰支援につながる。
  7. 7. 職場復帰前の環境整備
    方法:育児時短勤務・配置転換の検討。
    効果:復帰後の定着率が高まり、早期退職防止に。
  8. 8. 助成金の申請手続き
    方法:「両立支援等助成金」「人材確保等支援助成金」などを活用。
    効果:最大数十万円の支援が得られ、会社の経済的メリットも。

Q&A:産休・育休の手続きでよくある疑問

Q. 社員が妊娠を報告してこない場合、どうすれば?

A. 妊娠は個人情報にあたるため、企業から強制的に申告させることはできません。日頃から制度を周知し、安心して申出できる環境づくりが重要です。

Q. 育休中に賞与や昇給は対象になる?

A. 原則、育休中は不就労のため賞与・昇給の対象外ですが、就業規則で「一定期間以上の就労者のみ支給」などと明記しておくことが重要です。

Q. 産休・育休中も社内連絡を取っていいの?

A. 過度な連絡はハラスメントになりますが、「本人の希望に応じて情報共有を行う」ことは可能です。連絡方法・頻度は事前に同意を得ておくと安心です。

Q. 書類が多すぎてミスしそう…アウトソースできる?

A. はい、できます。顧問社労士や手続き代行専門会社にアウトソースすることで、正確・迅速な対応が可能です。DX連携で電子申請の自動化も進められます。

まとめ:産休・育休手続きは「人を守り、企業を守る」対応

産休・育休の手続きは、制度の理解だけでなく、タイムリーかつ正確な対応が求められる重要な業務です。就業規則や給与計算との整合性、社会保険・雇用保険・助成金など、多方面にわたる実務を含むため、属人化や手続きミスのリスクも高くなります。

まずは社内ルールの整備から始め、顧問社労士と連携しながら運用体制を整えましょう。大阪・東京・名古屋・福岡など、大都市圏での人材定着・企業イメージ向上にも直結する取り組みです。

「制度を整える」ことは、「社員を守る」「会社を守る」未来投資です。

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