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こんにちは。HR BrEdge社会保険労務士法人 社員の牧村和磨です。

クレジットカードとローンの違いを知りたくて来られた方に、先に1つだけお伝えします。

同じ1枚のクレジットカードでも、「ショッピング枠」と「キャッシング枠」は従う法律が違います。ショッピングは商品代金の立替え、キャッシングはお金の貸付けです。年収の3分の1という借入れの上限(総量規制)に数えられるのは、キャッシング枠のほうだけです。

この記事では、クレジットとローンの違いを整理したうえで、この2つの枠の分かれ目と、リボ払いの手数料がどこまで上がりうるのかを見ていきます。

そのうえで、借りる前に確かめていただきたい制度が2つあります。お金が足りない原因が病気やケガで働けないことなら、傷病手当金、それが長引くなら障害年金です。どちらも返す必要がありません。

なぜこう申し上げるかというと、当法人では障害年金のご相談を年間1,000件以上お受けするなかで、先に借入れを重ねてから相談に来られる方を何度も見てきたからです。

クレジットカードやローンは現代の金融生活に欠かせないツールとなっていますが、その仕組みや違いを正確に理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。本記事では、金融の専門家の視点から、クレジットとローンの基本的な概念、その違い、そして賢い利用方法について詳しく解説します。

クレジットとは何か?

クレジットという言葉は、英語で「信用」を意味します。一般消費者のよく利用する、「クレジットカード」、他にも、各国の政府や、企業が、外貨を必要とする時に、短期の借入れの契約をする、「借款」が意味に含まれます。 金融の文脈では、主に以下の2つの意味で使われます:

  1. 消費者向けクレジット:一般消費者が利用するクレジットカードなどのサービス
  2. 企業向けクレジット:政府や企業が外貨を調達する際の短期借入(借款)

本記事では、主に消費者向けクレジット、特にクレジットカードについて焦点を当てて解説します。

クレジットカードの仕組み

クレジットカードは、商品やサービスの購入時に即座の現金支払いを必要としない支払い方法です。その仕組みは以下の通りです:

  1. 利用者が商品やサービスを購入
  2. クレジットカード会社が一時的に代金を立て替え
  3. 後日、利用者がクレジットカード会社に代金を支払う

クレジットカードの支払い方法

クレジットカードには主に4つの支払い方法があります:

  • 一回払い:翌月に全額を一括で支払う方法。手数料はかかりません。
  • ボーナス一括払い:夏または冬のボーナス時期にまとめて支払う方法。通常、手数料はかかりません。
  • 分割払い:複数回に分けて支払う方法。3回以上の場合は通常手数料がかかります。
  • リボルビング払い:毎月の支払額を一定にする方法。手数料が高くなる傾向があるため注意が必要です。

ローンとは何か?

ローンは、金融機関から一定額のお金を借り入れ、後日分割して返済する仕組みです。主に以下のような目的で利用されます:

  • 住宅購入(住宅ローン)
  • 自動車購入(自動車ローン)
  • 教育費用(教育ローン)
  • 事業資金(事業ローン)
  • フリーローン(使途自由)

クレジットとローンの主な違い

特徴 クレジット(カード) ローン
利用目的 主に商品やサービスの購入 現金の借入
利用可能額 比較的少額(数十万円〜数百万円) 高額(数百万円〜数千万円)も可能
返済期間 1回払いなら翌月。リボ払いは残高が残るかぎり続く 長期(数年〜数十年)も可能
審査 カード会社が支払能力を確認 収入や他の借入れも含めて確認(高額ほど詳しい)
金利 リボ払い・分割払いは手数料がかかる(上限は年15〜20%) クレジットカードよりは通常低い

クレジットカードの2つの枠|ショッピング枠とキャッシング枠は法律が違う

クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠の2つがあります。同じ1枚のカードに付いていますが、従う法律が違います。

 ショッピング枠キャッシング枠
何をするもの商品やサービスの代金を立て替えてもらうお金を借りる
分類販売信用消費者金融
年収の3分の1(総量規制)数えない数える
手数料・金利の上限支払方式ごとの手数料年15〜20%(利息制限法)

出典:日本クレジット協会 クレジットの特徴/日本貸金業協会 上限金利について

日本クレジット協会は、「消費者信用」を、後払いで商品等を購入する「販売信用」と、お金を借り入れる「消費者金融」に分けています。ショッピング枠は前者、キャッシング枠は後者にあたります。

キャッシング枠だけが、年収の3分の1に数えられる

貸金業法の総量規制は、貸金業者からの借入れを合計して、年収の3分の1までに制限しています。

クレジットカードのキャッシング枠の利用分は、この合計に入ります。ショッピング枠は入りません。

ここを知らないと、「カードの利用額は多くないのに、カードローンの審査に通らない」ということが起こります。審査で見られているのは、ショッピングの利用額ではなく、キャッシング枠のほうです。

総量規制のしくみ、計算に入らない「除外貸付け」6種類と、超えて借りられる「例外貸付け」8種類の内訳は、貸金業法とは?総量規制と上限金利をわかりやすく解説にまとめています。

キャッシング枠は、使っていなくても審査に影響することがある

キャッシング枠は、設定してあるだけで「いつでも借りられる状態」です。他社の審査では、この枠を借入れの見込みとして扱うことがあります。

カードローンや住宅ローンの審査を控えているなら、使っていないキャッシング枠を0円にしておくという選び方があります。カード会社の会員ページから変更できることが多く、費用もかかりません。

クレジットカードのメリットとデメリット

メリット

  • 便利性:現金を持ち歩く必要がなく、オンラインでも利用可能
  • ポイント還元:利用額に応じてポイントが貯まり、様々な特典に交換可能
  • 家計管理:利用明細で支出が把握しやすい
  • 付帯サービス:海外旅行保険や購入品の保証など、様々な特典が付帯

デメリット

  • 過剰消費のリスク:「後払い」の感覚で使いすぎる危険性
  • 高金利:リボ払いなどを利用すると高額の金利がかかる可能性
  • セキュリティリスク:紛失や盗難、不正利用のリスクがある

リボ払いの手数料はいくらか|上限は利息制限法と同じ3段階

4つの支払方法のうち、手数料がかかるのは分割払いとリボルビング払いです。1回払いとボーナス一括払いは、一般に手数料がかかりません(出典:日本クレジット協会 支払方式)。

日本クレジット協会は、リボルビング払いについて「この支払方式には手数料がかかり、手数料は『残高』に応じて計算されます」と説明しています。

残高に対してかかるから、減りにくい

リボ払いは毎月の支払額が一定になる方式です。支払額が一定でも、そのうち手数料に充てられる分は残高に応じて決まります。残高が大きいほど手数料の割合が増え、元金が減るペースが落ちます。

「毎月払っているのに残高が減らない」と感じるのは、この仕組みによるものです。いま残高がいくらで、そのうち手数料がいくらかを、明細で一度確かめてください。

手数料の上限は、借入れと同じ3段階

手数料の上限は利息制限法で決まっており、元本の額によって3段階に分かれます。

元本の額上限(年)
10万円未満20%
10万円以上100万円未満18%
100万円以上15%

出典:日本貸金業協会 上限金利について

上限を超えた部分は無効になり、行政処分の対象です。さらに年20%を超えると出資法違反で刑事罰の対象になります。

繰り上げ返済ができるなら、早く返すほど手数料は減ります。手数料は残高と日数で決まるためです。

ローンのメリットとデメリット

メリット

  • 大きい金額の支出の実現:住宅や自動車など、高額な商品の購入が可能
  • 計画的な返済:長期間にわたる返済計画が立てやすい
  • 目的に応じた商品選択:住宅ローン、教育ローンなど、目的別の商品が豊富

デメリット

  • 長期的な負担:返済が長期にわたるため、将来の収入に影響
  • 金利負担:長期間の借入れでは総支払額が大きくなる
  • 審査の厳格さ:特に高額のローンでは、厳しい審査がある

賢い利用のためのアドバイス

クレジットカードの賢い使い方

  1. 支払い能力を超えない:毎月確実に返済できる範囲内で利用しましょう。
  2. リボ払いは慎重に:高金利になりやすいので、できるだけ一括払いを心がけましょう。
  3. ポイント活用:日常の支払いをカードに集中させ、ポイントを効率的に貯めましょう。
  4. セキュリティ対策:暗証番号の管理や不正利用の早期発見に努めましょう。

ローンの賢い使い方

  1. 返済計画を慎重に:長期的な収入見込みを考慮し、無理のない返済計画を立てましょう。
  2. 金利比較:複数の金融機関の商品を比較し、最適な条件を選びましょう。
  3. 繰り上げ返済の活用:可能な場合は繰り上げ返済を行い、総支払額を抑えましょう。
  4. 目的に合った商品選択:住宅ローン、教育ローンなど、目的に適した商品を選びましょう。

まとめ

クレジットとローンは、それぞれ特徴の異なる金融商品です。クレジットは日常的な買い物や短期の資金需要に、ローンは大型の支出や長期の資金需要に適しています。どちらを利用する場合も、自身の支払い能力を正確に把握し、計画的に利用することが重要です。賢く活用すれば、クレジットもローンも私たちの生活を豊かにする強力な金融ツールとなるでしょう。

【社労士事例】障害年金を受給されたケース

当法人でお手伝いした、障害年金の受給事例です。カードの使い方を見直す前に、収入そのものを立て直せた方たちです。

相談者 男性50代/正社員で以前どおり就労
傷病名 脳出血(半身まひ)
結果 障害厚生年金3級/次回更新までの支給総額 約280万円

この方は働きながら受給されています。障害年金は「働いていたら受けられない」と思われがちですが、傷病や等級によっては、就労を続けながら受給できる場合があります。

この事例の詳細はこちら

 

相談者 女性30代/当該疾病により無職
傷病名 広汎性発達障害
結果 障害基礎年金2級/次回更新までの支給総額 約117万円

収入が途切れると、リボ払いの残高は減らないまま手数料だけが積み上がります。働けなくなった原因が傷病であれば、支払いを組み替える前に確認できる制度があります。

この事例の詳細はこちら

社会保険労務士・牧村からひとこと

HR BrEdge社会保険労務士法人 社員 社会保険労務士 牧村和磨
社会保険労務士
牧村 和磨
クレジットとローンの違いでいちばん見落とされやすいのが、1枚のカードに2つの枠がある、というところです。ショッピング枠は買い物の立替えで、キャッシング枠はお金の貸付けです。年収の3分の1に数えられるのはキャッシング枠のほうだけで、ここを知らないまま「カードはあまり使っていないのに審査に通らない」と悩まれる方がいます。もうひとつ申し上げたいのは、リボ払いの残高が減らないときのことです。返し方を工夫しても追いつかない場合、原因が支出ではなく収入の側にあることがあります。病気やケガで働けなくなったのであれば、会社員の方には健康保険の傷病手当金があります。よく誤解されているのが2点あって、ひとつは支給が始まるのが4日目からということ、もうひとつは1年6か月が通算になったということです。令和4年に変わりました。復職と休職を繰り返してこられた方は、暦の上で1年6か月が過ぎていても、まだ残っていることがあります。その先、働けない状態が続くようなら障害年金です。どちらも返す必要のないお金です。障害年金の対象になるかどうかの判断が難しい場合は、当法人でもご相談を承っています。

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この記事の執筆者

HR BrEdge社会保険労務士法人 社員 社会保険労務士 牧村和磨
牧村 和磨
(まきむら かずま)

HR BrEdge社会保険労務士法人 社員
社会保険労務士

HR BrEdge社会保険労務士法人にて社会保険労務士として勤務。障害年金相談 年間1,000件以上の実績を持つ法人で、お金や生活に関するご相談に幅広く対応している。

「お金に困った方が、借金や債務整理を選ぶ前に、使える公的制度や正しい選択肢を知り、計画的にお金を管理できるよう導く」を信念に、社労士視点でカードローン・消費者金融・債務整理に関する記事を執筆。

【法人情報】HR BrEdge社会保険労務士法人(旧:渡辺事務所)
【認証】SRPⅡ(社会保険労務士個人情報保護事務所認証制度)認証番号 第1600640号
【所在地】大阪市中央区難波2-2-3 御堂筋グランドビル15階

当記事管理者・著者情報 HR BrEdge社会保険労務士法人(旧称:社会保険社労士法人渡辺事務所) 社員 牧村和磨


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社員 牧村和磨

・保有資格

社会保険労務士