線維筋痛症や慢性疲労症候群は障害年金の対象？認定の難しさと申請の対策
はじめに：見た目で伝わらない痛みや倦怠感、障害年金を諦めていませんか？
「全身が常に痛む」「激しい倦怠感で起き上がれない」…線維筋痛症や慢性疲労症候群（ME/CFS）のつらい症状は、外見からは分かりにくいため、周囲の理解を得られず、経済的な不安も抱えて孤立しがちです。こうした状況で「線維筋痛症や慢性疲労症候群は障害年金の対象？」と疑問に思いつつも、認定が難しいと聞いて申請をためらっている方も少なくありません。しかし、諦めるのはまだ早いです。これらの疾患は、正しい手順と対策を踏めば、障害年金の受給対象となる可能性があります。この記事では、障害年金申請の専門家である全国対応のHR BrEdge（エイチアールブレッジ）社会保険労務士法人が、認定の難しさを乗り越え、受給に繋げるための具体的な対策を分かりやすく解説します。
なぜ線維筋痛症・慢性疲労症候群の障害年金認定は難しいのか？
まず結論から言うと、線維筋痛症や慢性疲労症候群は障害年金の対象となる疾患です。しかし、他の傷病に比べて認定のハードルが高い傾向にあるのも事実です。その主な理由を理解することが、対策の第一歩となります。
客観的な検査所見が得にくい
障害年金の審査では、レントゲンやMRI、血液検査などの客観的なデータが重視されます。しかし、線維筋痛症や慢性疲労症候群は、これらの検査で異常が見つかりにくいという特性があります。そのため、症状の重さを客観的に証明することが難しく、審査で「障害の状態に該当しない」と判断されてしまうケースがあるのです。
症状の波と多様性
これらの疾患は、日によって症状の強さが変動する「波」があるのが特徴です。また、痛みや倦怠感だけでなく、思考力低下（ブレインフォグ）、睡眠障害、光や音への過敏など、症状が多岐にわたります。この複雑さが診断書一枚で伝わりにくく、日常生活への支障が適切に評価されない原因となり得ます。
疾患への理解度
残念ながら、これらの疾患に対する社会的、あるいは医療現場での理解がまだ十分とは言えない場合があります。そのため、主治医が障害年金の診断書作成に慣れていない場合、症状や日常生活の支障が軽く記載されてしまい、不支給に繋がることも少なくありません。[画像挿入提案: ここに「線維筋痛症の障害年金認定が難しい3つの理由」をまとめた図を挿入。推奨ALTテキスト:「線維筋痛症や慢性疲労症候群の障害年金認定が難しい理由を示すイラスト」]
出典: [外部リンク: 日本年金機構「障害基礎年金・障害厚生年金」]
【重要】障害年金申請を成功に導く5つの対策ステップ
認定の難しさを乗り越えるためには、戦略的な準備が不可欠です。ここでは、線維筋痛症や慢性疲労症候群で障害年金の受給を目指すための具体的な5つの対策ステップを、番号付きリストで詳しく解説します。
- 初診日を正確に特定し、証明する
障害年金申請のスタートラインは「初診日」の確定です。初診日とは、現在の症状に繋がる原因となった傷病で、初めて医師の診療を受けた日のこと。この日を証明できなければ、審査の土俵に上がることすらできません。複数の病院を受診している場合は特に、カルテなどを元に正確な初診日を特定し、「受診状況等証明書」を取得しましょう。[内部リンク: 障害年金の初診日とは？証明が難しい時の対処法]
- 主治医に「日常生活の支障」を具体的に伝える
診断書は審査結果を左右する最も重要な書類です。医師に診断書作成を依頼する際は、ただお願いするだけでなく、日常生活で「何が」「どのように」「どの程度」できないのかを具体的にまとめたメモを渡しましょう。例えば以下のような内容です。
- 食事：痛みや倦怠感で調理ができない頻度（週に何回など）
- 着替え：腕が上がらない、ボタンが留められないなどの具体的な動作の困難さ
- 外出：一人で外出できる範囲、バスや電車に乗れるか
- 思考力：ブレインフォグにより、簡単な文章が読めない、集中力が続かないといった状況
このような具体的な情報が、医師が実態に即した診断書を書くための大きな助けとなります。
- 「病歴・就労状況等申立書」を詳細に記述する
診断書を補完する重要な書類が「病歴・就労状況等申立書」です。これは、自分で症状の経過や日常生活の状況を申告できる唯一の書類です。発症から現在までの経過、日常生活での支障、就労状況などを時系列で、できるだけ具体的に書きましょう。特に、症状が良い時ではなく「最も悪い時の状態」を基準に記載することがポイントです。ご家族に手伝ってもらえる部分はどこか、なども含めるとより実態が伝わります。
- 客観性を補う資料を収集する
検査所見が出にくいからこそ、第三者から見た客観的な資料が有効になる場合があります。例えば、ご家族やヘルパーさんからの手紙（日常生活で介助が必要な状況を説明）、体調や症状を記録した日記、痛みの箇所や強さを記した身体の図などが考えられます。これらの資料が、申立書の信憑性を高めてくれます。
- 専門家である社会保険労務士に相談する
ここまで読んで「自分一人でやるのは難しい」と感じた方もいるかもしれません。やってはいけない行動は、この複雑さを理解しないまま、不十分な書類で独断で申請してしまうことです。障害年金の専門家である社会保険労務士は、あなたの状況をヒアリングし、書類の準備から申請代行まで一貫してサポートします。特に線維筋痛症などの認定が難しいケースでは、専門家の知識と経験が受給への道を大きく開きます。[内部リンク: 障害年金申請に必要な書類一覧と書き方のポイント]
出典: 厚生労働省「障害年金ガイド」
まとめ：専門家と連携し、諦めずに障害年金の受給を目指しましょう
今回は、「線維筋痛症や慢性疲労症候群は障害年金の対象？」という疑問にお答えし、認定の難しさと具体的な申請対策について解説しました。
- ポイントの再確認:
- 線維筋痛症や慢性疲労症候群は障害年金の対象だが、客観的所見が出にくいため認定は難しい傾向にある。
- 「初診日の証明」「診断書の内容」「病歴・就労状況等申立書」の3つが審査の鍵を握る。
- 日常生活の支障をいかに具体的に、客観的に伝えられるかが重要。
- 独断で申請せず、専門家である社会保険労務士に相談することが受給への最も確実な近道。
目に見えない痛みや倦怠感と闘いながら、複雑な手続きを進めることは大きな負担です。しかし、経済的な基盤を確保することは、安心して治療に専念するために不可欠です。私たちHR BrEdge（エイチアールブレッジ）社会保険労務士法人は、全国対応で障害年金申請のサポートを行っています。「自分の場合はどうだろう？」と少しでも感じたら、一人で抱え込まず、まずは無料相談をご利用ください。LINEやZoomでのオンライン相談も可能です。私たちがあなたの権利を守り、前向きな一歩を踏み出すお手伝いをします。
