障害年金コラム

うつ病の病歴・就労状況等申立書の書き方完全ガイド|記入例で悩みを解消

うつ病の障害年金申請において「病歴・就労状況等申立書」の記入は、非常に重要なポイントであるものの、多くの申請者が書き方に悩んでいます。たとえば、

  • 「申立書に何を書けばいいのか分からず、記入例を探しても具体的な例が少ない」
  • 「病歴や症状をどう整理して伝えれば審査官に理解してもらえるのか不安」
  • 「就労状況の説明が難しく、どう書き込むべきか迷ってしまう」

このような悩みは、精神障害の障害年金申請で多くの方が抱える問題です。うつ病は症状の変動が激しく、経過や生活状況が複雑なため、伝え方を誤ると正当に評価されないリスクがあります。

なぜなら、病歴・就労状況等申立書は審査を行う障害年金の担当者が申請者の障害の実態を具体的に理解する重要な資料だからです。うつ病の特徴や就労の困難さを正確かつ分かりやすく示すことが合格のカギとなります。

この記事では、うつ病の病歴・就労状況等申立書の記入ポイントを詳しく解説し、実際の記入例を交えてわかりやすく紹介します。これを読めば、申請書類作成の不安を解消し、適切な障害年金申請に向けた具体的なステップがつかめます。ぜひ最後までご覧ください。

病歴・就労状況等申立書とは?うつ病申請での重要性と基本構成

「病歴・就労状況等申立書」は、障害年金の申請において申請者自身が自分の病気の経過や就労・生活状況を具体的に記述する書類です。医師の診断書とは別に、申請者の主観的な視点や体験を伝えられる重要な資料として位置付けられています。

うつ病などの精神障害は、症状の波が激しく、医師の診断だけでは障害の実態が伝わりにくいことがあります。そのため、この申立書で

  • どのような症状がいつから続いているのか
  • 日常生活や仕事でどのような困難が生じているか
  • 就労状況の変遷や離職の理由

などを丁寧に説明することが求められます。

書類の構成は主に以下の3点です:

  1. 病歴:初発時期、症状の変化、治療経過
  2. 就労状況:仕事の内容、勤務期間、休職・退職理由
  3. 現在の生活状況や課題:社会生活能力の現状や支援の必要性

申請審査官はこれをもとに、うつ病の障害の程度を判断します。したがって、具体例をまじえながらできるだけ詳細に書くことが重要です。

うつ病の病歴・就労状況等申立書の記入ポイントと例文8選

  1. 発症時期と経過の明確な記述
    理由:症状の持続期間や重症度を伝えるため
    方法:発病年月日や最初に異変を感じた時期を書き、経緯を時系列で説明
    効果:審査官が病気の経過を理解しやすくなる
    例:「2019年5月頃より極度の憂うつ状態が続き、同年7月に精神科を受診しました。」
  2. 具体的な症状の記載
    理由:単なる病名よりも実態把握に効果的
    方法:抑うつ気分、意欲低下、不眠、集中困難など具体例を盛り込む
    効果:障害の深刻さや生活への影響を明示できる
    例:「日中も眠気に襲われ、まともに仕事や家事ができません。」
  3. 治療と通院状況の詳細説明
    理由:継続的な治療の様子が公的証明となるため
    方法:治療開始時期、服薬状況、精神療法の受診状況を具体的に記入
    効果:病気の管理状態と普段の苦労が伝わる
    例:「週1回のカウンセリングを2019年7月から現在まで受け続けています。」
  4. 仕事の内容と困難な点の具体的描写
    理由:就労能力の低下を具体的に示すため
    方法:勤務時間、仕事内容、休職期間、退職の経緯を整理して書く
    効果:審査官が障害による就労制限を理解しやすい
    例:「2020年3月から体調不良で2ヶ月間休職し、その後退職しました。」
  5. 生活面での支障や支援の必要性を伝える
    理由:社会生活能力の評価に影響するため
    方法:日常生活の困難や家族のサポート状況を具体的に書き出す
    効果:障害の程度の客観的裏付けになる
    例:「買い物や掃除は家族に頼らないと困難です。」
  6. 現在の症状・状況の客観的な説明
    理由:最新の障害状態を正確に伝えるため
    方法:症状の頻度や悪化要因、病気の波を記載
    効果:障害の継続性と重症度が理解される
    例:「疲労すると抑うつが強まり外出できない日が週に3回あります。」
  7. 病気と就労の因果関係をはっきり書く
    理由:就労問題がうつ病に起因することを明示するため
    方法:仕事を辞めた理由や休職、勤務成績の低下を関連づけて説明
    効果:申請の正当性を高める
    例:「仕事のミスが増えて上司との衝突があり、精神的に追い詰められ退職しました。」
  8. 申立書の作成時期と署名記入を忘れずに
    理由:書類の公式性・信頼性を保つため
    方法:申立日を記入し、署名や印鑑を押す
    効果:形式的な不備を防ぎ、申請が適切に受理される

よくある質問Q&A

Q1. 病歴はどのくらい詳しく書けばよい?

A. 数年間の経緯を時系列でまとめ、重要な出来事や症状の変化、治療内容を網羅的に書くとよいです。詳細すぎると逆にわかりにくくなるため、わかりやすさを重視しましょう。

Q2. 就労状況は短期間のアルバイトも書くべき?

A. 障害の影響を示す材料となるため、重要な期間や障害が影響した就労状況はすべて記載するのがベストです。

Q3. 書き方に困ったらどうすればよい?

A. 社会保険労務士など専門家に相談することをおすすめします。申請書類の添削や具体的な記入例の提供を受けられます。

Q4. 嘘や誇張はダメですか?

A. 嘘は絶対に厳禁ですが、必要な情報を正確かつ分かりやすく伝えるために、事実を整理して丁寧に説明することが大切です。

まとめ

うつ病の障害年金申請における「病歴・就労状況等申立書」は、審査官にあなたの障害の実態を伝える重要な役割を果たします。今回ご紹介した記入ポイントと例文を参考に、できるだけ具体的かつわかりやすく書くことが申請成功の鍵となります。

不安な場合は専門家のサポートを受けつつ、適切な情報を盛り込んだ申立書を作成しましょう。正しい準備があなたの未来を支える助けとなります。ぜひ前向きに取り組んでください。

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