障害年金コラム

自閉症スペクトラム障害で障害年金が不支給になる理由と対策~審査の真実・再チャレンジの方法を徹底解説!

「自閉症スペクトラム障害(ASD)で障害年金を申請したけど不支給だった…」「何が足りなかったの?」「次はどうすれば通るの?」──こうした悩みや不安を持つ方は非常に多く、実際に「不支給通知」を受けて絶望感に包まれた…という声も少なくありません。

ASDで障害年金を申請・受給しようとした際につまずくケースは決して珍しくありません。
この記事では、①「ASDで年金申請したのに落ちる」3つのよくあるパターン ②なぜ不支給になるのか?(審査の本質) ③次に「通るため」のポイント・体験例・成功ノウハウまでを、実例や最新制度も交えながら徹底解説します。

【よくある悩みの例】
・書類も申請も一生懸命やったのに、「不支給」通知が届いた
・「診断書が軽いから落ちた?」と家族が自分を責めてしまう
・理由が分からないまま再申請ができず、大きなストレスに

【なぜ不支給になるのか】
ASDの場合、等級認定の基準の解釈ミス/生活実態・困難さの書き方不足/診断書や申立書の記載内容・リアルさが不足という3大ポイントで不支給になっているケースが大半。
障害年金は「書類審査」。現状の困難、周囲の援助、就労の現実が書類で伝わらなければ「不支給」判定になります。逆にその壁を乗り越えるノウハウを知れば、再チャレンジも可能です。

本記事で「理由と再申請の道」が分かり、安心して次の一歩へ踏み出せます。

自閉症スペクトラム障害で障害年金が不支給になる理由とは?
~制度・審査の仕組み徹底解説~

◆障害年金の受給と不支給の関係:基本背景
ASDは精神(発達)障害の1種で、障害年金の支給対象疾患です。しかし「どんな状態でももらえる」わけではなく、①初診日要件 ②保険料納付要件 ③障害の程度(等級)の3つが満たされない場合に不支給となります(参考)。

  • 初診日要件:初診日に国民年金か厚生年金に加入していることが必須。20歳前初診も規定あり。
  • 保険料納付要件:2/3納付、または直近1年未納なしの要件。疎明書類の不足などで不支給に。
  • 障害の程度(等級):「ASDだから」ではなく、実生活でどれだけ困難か・援助が必要かが重視。「2級=日常で援助が必要」「3級=労働著しい制限」ですが、基礎年金は3級対象外です。

◆なぜASDの不支給率が高いのか(社会傾向・文化背景も)
ASDは客観的な“数値検査”がなく、生活困難さが伝わりにくいため、診断書の記載不足、申立書の抽象性、就労「できている」と判定されやすいのが実情。また「仕事がある=軽い」と勘違いされがちですが、職場配慮や家族支援が大きい場合は2級も認定され得ます。
他社サービスや海外比較でも「本人・家族の細かな記録」「周囲の援助内容」が認定の分かれ目になる傾向です。

  • ASDで不支給になったAさんの事例:働けなくなり申請したが、「病歴・就労状況等申立書」を簡素に作成したため、日常生活の実態が正確に伝わらず却下→専門家の添削で再申請し、2級認定。
  • 欧米の事例:本人だけでなく、家族・支援者・雇用先の第三者証明が普及。「生活全般の困難」を多角的に伝える文化。

◆意外と知られていない“裏話”
審査では「診断書」と「申立書」の整合性が重要。抽象的・矛盾・配慮(家族が全部援助している等)の欠落は“生活が保てている”と評価されやすい。最新判定ガイドラインも「本人視点」「援助実態の記録」を求めており、書類一式が合否の決定打です。

ASDで障害年金が“通る”ためにできる実践アクション8選

  1. 必ず最新の「等級判定ガイドライン」を事前に読む
    理由:審査側の評価ポイントは公開資料(詳細)や年金機構で明記。等級「1級/2級/3級」の基準を正確に理解しないと“思い違い”記載になりやすい。
    方法:厚労省公開資料や障害年金専門社労士HPで最新基準を確認。
    効果:自分の状態を客観的に見直しやすい。
  2. 申請書類(診断書&申立書)は「本人の生活困難」と「周囲の援助」を具体的に書く
    理由:ASDは見た目で分かりづらく、抽象的だと不支給の主因に。
    方法:「日常の具体エピソード」「他人の介入例」「家族・支援者コメント」も積極活用。
    効果:審査官に「困っている実相」が伝わると通過率UP。
  3. 診断書は受診時に「生活・就労で困っていること」を紙でまとめて医師に渡す
    理由:短い診察で全て伝わらないことが多い。
    方法:日々苦労や援助ポイントを箇条書きでまとめ、診察時に紙で手渡す。場合によっては家族も同席。
    効果:「本人が話せない症状」「小さな困りごと」まで診断書に反映しやすい。
  4. 「就労している場合」は職場配慮・欠勤・援助内容を必ず書く
    理由:仕事ができていれば「軽い」と判定されやすい。実際は保護雇用・時短・指導員付きといった「配慮」が多いことも。
    方法:職場の具体対応、どんな失敗や課題があるのか、定期的な欠勤有無も詳細記載。
    効果:「就労=不支給」ではなく、配慮+困難さを伝えることで2級該当の可能性。
  5. 自分の「障害認定日」や初診日要件が正しいか見直す
    理由:20歳前初診、カルテ紛失など形式要件のミスで落ちる例も多い。
    方法:医療機関、保険証・お薬手帳・領収書など資料を総点検。証明出来ない時は第三者証明も視野に。
    効果:形式要件未充足での不支給リスク除去につながる。
  6. 社労士や障害年金専門窓口の「無料相談」を活用する
    理由:自分だけで書くと思い込み・ミスが生じやすい。
    方法:最近では添削や模擬申請サポートも充実。オンライン相談もOK。
    効果:第三者の目線で弱点を補強、突破率UP。
  7. 記憶が曖昧でも「できるだけ具体的」「できない部分はそのまま正直に」書く
    理由:抽象化や曖昧記載・空欄は通過率低下の主因。無理に美化しないことが「信用」を生む。
    方法:分からない時は「おおよそ」「家族に聞いても不明」等補足コメント推奨。
    効果:無理のない等級評価・追加資料要求リスク減。
  8. (NG行動)「診断書さえ出せば大丈夫」「ネット例文のコピペ」は厳禁
    理由:審査官は内容のリアル差・過去例と一致しすぎ等を必ずチェック。
    方法:オリジナリティある表現+具体例+他人視点をちりばめる。間違いや無理な誇張はかえって逆効果。
    効果:本当の自分の生活困難・現実が伝わり、審査で納得感。

Q&A~自閉症スペクトラム障害・障害年金の不支給で悩む人へ

Q1. 診断書は医師に書いてもらえば必ず通るの?
A. 診断書は重要ですが、「日常生活への支障」や「援助の実態」まで具体的に反映されていない場合は通りにくいです。できる限り日常困難を事前にメモし、医師に伝えて反映してもらいましょう。診断書と申立書が矛盾している場合も“通り抜け”は困難です。
Q2. 就労しているだけで必ず不利になる?
A. 仕事をしていた・しているだけでは自動不支給にはなりません。職場の配慮や頻繁な欠勤、特別な支援がある場合は生活上の困難とみなされ、2級該当も十分あり得ます。職場での実態や援助を詳しく書きましょう。
Q3. 症状が以前より改善した/悪化した場合はどうする?
A. 等級認定日は「申請時点の症状」で判定。著しく改善・悪化したときは再申請(再審査請求)や更新申請で最新情報を書き直せます。状態変化が大きい場合は、医師や社労士に伝えアドバイスを受けましょう。
Q4. そもそも「ASD=もらえない」という噂は本当?
A. まったくの誤解です。ASDでも等級・実態が該当すれば問題なく認定されます。症状・困難さが書類で十分に説明されていないため「もらえない」と感じてしまう事例が多いだけ。正しい方法で準備・申請すれば受給の可能性は十分あります!

まとめ──ASDで障害年金が不支給でも「再申請で通る」は可能!

ASDで障害年金の不支給通知を受けてしまっても、理由を振り返り「生活の困難」「日常の援助」「就労現場の実態」「書類の具体性」をきちんと見直して書類を再提出すれば、支給(2級相当など)へつながった複数の事例があります。
「一度ダメだったから無理」とあきらめる必要はありません。診断書・申立書を書き直す、専門家の助言を受けるなどで再チャレンジ、今できる一歩を始めましょう。
障害年金は“書類と情報戦”。あなたの現実・家族の思いを、あきらめずに書ききることで未来が拓けます。

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