障害年金コラム

障害年金の申立書、こう書けば通る!プロが教える具体例・NG例・合格率アップの秘訣

「障害年金の申立書、どこまで詳しく書けばいいの?」「ネットの例文のコピペで大丈夫?」「書くコツを知らずに落ちたらどうしよう…」──障害年金を申請する際、多くの方が「病歴・就労状況等申立書」の作成で手が止まります。
せっかく準備した書類が「伝わらない」「具体性がない」と判断され、不支給・等級ダウンになってしまった…そんな後悔の声も少なくありません。

本記事では
①「具体的で伝わる申立書の書き方が分からない」
②「ネット例文の丸写しでいいのか不安」
③「審査が厳しくなったと聞き、自信がない」
という“よくある悩み”を丁寧にフォローします。

なぜ申立書でつまずく方が多いのか──制度上、「本人らしい日常」「困難の実感」を自分の言葉で書くことが重視されるため、漠然とした記述や形式的な例文に流されると、審査側に「本気度・実態」が伝わらないからです。

このページでは「審査官の心に刺さる」伝え方、構成、ありがちなNG、最新の合格率アップの工夫まで、社会保険労務士の視点から徹底解説します。

障害年金の申立書とは?背景・落とし穴・現場が求める本当の“書き方”

◆申立書の役割と歴史
「病歴・就労状況等申立書」は、障害年金の審査で“本人目線”を伝える最重要書類です。医師の診断書が「医学的な評価」なら、申立書は「あなたの暮らしの困難=主観と客観」を表現します。
制度発足初期から一貫して「本人の詳細な状況記述」が必要で、時代が変わる中でもこの方針は維持。
最近は特に「定型分や抽象的な記載」では評価が厳しくなり、リアルな記録が合否を左右しています。

◆最近の審査傾向・社会的背景
2020年代に入り、申請数増加や公的資金の厳格運用から「正確で納得できる証明」が重視されています。「困難の程度」や「困難が起きる場面」「家族や職場のサポート内容」まで書かれた申立書が“納得感のある資料”として高評価。
一方で「申立書が短文・形式のみ」や「診断書との整合性が取れていない」と、審査で不支給や等級ダウンとなるリスクが上昇。ネット上の例文(コピペ)も要注意です。

◆よくある誤解や失敗

  • ・「ネットの例文を真似すればOK」→→審査官は“コピペ”を一瞬で見抜きます
  • ・「医師の診断書だけで十分」→→診断書だけでは日常の困難さは伝わりません
  • ・「短く簡潔に書けば印象がいい」→→困難さは濃く具体的に書くほど好印象です
  • ・「“良いこと”だけを書く」→→苦労や失敗、サポート内容を正直に書くのが大切です

【Aさんのケース】
40代男性Aさん(精神疾患)は以前、申立書を「忙しくて簡単に」済ませ、結果は不支給。再申請で「症状の波・日ごとの困難」「支援者からの助け」まで詳細に書いたところ等級2級で認定されました。本人・周囲の目線を盛り込むことは非常に有効です。

◆実は意外と知られていない“審査の舞台裏”
審査官は申立書の「生活のリアルさ・困難の持続性」に注目します。例えば「通院歴の抜け」「急な就労断念時期の不自然なズレ」「周囲の配慮エピソード」などにも敏感。家族や支援者の証言メモも有効です。診断書との不一致は追加調査や再提出になるため、事前に突き合わせのセルフチェックをしましょう。

◆業界比較・文化的視点
社労士や障害年金専門NPOではオリジナルの聞き取り・下書きサービスが合格率UPに直結。また近年は「本人らしさ重視」の流れがあり、代行・例文丸写し依頼よりも、本人の“生の言葉”で伝える文化が見直されています。

今すぐ使える「障害年金申立書」書き方8つのポイント(例文付)

  1. 時系列をきちんと整理!まずは年表やメモで過去~現在を俯瞰
    理由:書きながら混乱しがちな受診・就労・退職の時期を一度年表にまとめることで、因果や時期のズレ、エピソードの忘れ漏れが防げる。
    方法:カレンダーや家族の記憶も総動員。「いつ、どこで、どんなことがあったか」5W1Hで整理。
    効果:審査官にも一目で全体像が伝わり、書く時も抜けなく具体的な記述に。
  2. 「困難な日常」は1日を例に具体描写する
    理由:抽象的な表現では伝わらず、生活場面ごとの困難を書き分けることで説得力UP。
    方法:例:「朝起きるのも1時間かかる。着替えは家族の介助が必要。家事や外出は不安が強くほとんどできない」等。
    効果:申立書に「本当に困っている内容」が響き、合格率UP。
  3. 就労・退職・職場での困りごとを具体的な数字や頻度で明記
    理由:「どのレベルまで社会参加できているか」は審査の主眼点。
    方法:例:「週3日しか働けず、出勤も多くは途中で早退。4回転職したが、適応できず全て短期間で退職した」
    効果:客観的な記載で「形式的な表現」との差別化ができる。
  4. 支援者・家族のサポート状況を盛り込む
    理由:本人以外の視点がリアリティを高め、多角的な立証になる。
    方法:「配偶者が毎日薬を管理している」「母が外出付添している」など事実を記述。
    効果:診断書では伝わりにくい生活苦・補助の実態が伝わりやすい。
  5. 服薬やリハビリ、受診の頻度も抜けなく記載
    理由:「現状維持や改善のための努力」も審査評価。継続受診・治療の有無は大きなポイント。
    方法:通院/服薬頻度や中断時のエピソードも添える。
    効果:「努力と困難が両立」で誠実な印象になる。
  6. 診断書や他資料と矛盾しないか最後に必ずチェック
    理由:内容がバラバラだと、追加説明や不支給リスクが高まる。
    方法:できれば第三者(家族・社労士)と「突き合わせ」チェックを行う。
    効果:書類受理→認定までがスムーズに進行。
  7. 申立書は必ずコピーやデータ保存、再申請時の再活用に
    理由:再申請・更新時など「記載内容の一貫性」が重要になる。
    方法:プリントアウト・スマホ撮影・PDF化どれでも可。
    効果:過去との整合でスムーズな再手続きができ、証拠にもなる。
  8. (NG例)定型文・美化・誇張・ネット例文の丸写しは厳禁!
    理由:よくある失敗:例「日常生活に困っている。家事が難しい」では具体性ゼロ。審査官はよく読んでいるので“本人らしさゼロ”は即減点。
    方法:「ありのまま」「あなた自身」の実体験・気持ち・エピソードを正直に書く。
    効果:オリジナルの記述が最強の合格率アップ策。

Q&A:障害年金申立書の作成で多い疑問に答えます!

Q1. 申立書は手書き?パソコン作成?どちらがいい?
A. どちらでもOKですが、PCなら読みやすくミスも修正しやすい。字が苦手な方や誤記しがちな方にはパソコン推奨。「あなた自身の言葉」であれば形式では不利になりません。
Q2. 記憶が曖昧な部分はどう書けばいい?
A. わからない時は「おおよそ」「記憶が定かでない」と注記してOK。可能なら家族や病院・職場の記録も確認するとよいです。不自然な空白や記載漏れよりは、正直に書いた方がむしろ信用されます。
Q3. 診断書と内容が違ったら大丈夫?どちらにあわせるべき?
A. 基本は「診断書と矛盾がないように」するのがベスト。確認したうえで、症状変化や伝えたい事がある場合は「◯年◯月時点の状況です」と時点を明示。食い違う場合は別紙で補足を。早めに相談窓口にアドバイスを仰ぐのが安全です。
Q4. どうしても自分で書けない/家族が代理しても良い?
A. 代理記入も原則OK。その際は「代理人が記載」旨を明記しましょう。本人が書けないケースは、第三者の視点や介助状況を具体的に表現することで審査官に状況が伝わりやすくなります。

まとめ──障害年金申立書「一手間」で受給率が大きく変わる!

障害年金の申立書は「どれだけあなた自身の言葉で、具体的に困難を伝えられるか」が最重要ポイントです。ネットの例文や定型分に頼らず、時系列・日常の困難・就労の現実・家族や支援者のサポートを盛り込んで、自分の物語としてまとめましょう。
迷った時は専門家や家族と共有し、矛盾や抜けがないよう丁寧に見直す。それだけで不支給や減額のリスクが大幅に減ります。これからも審査や制度は進化しますが、「伝える力」は時代を超えて最大の味方です。
あなたの“リアル”を書き出すことが、未来の安心への第一歩になります!

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