【社労士に頼むといくら?】障害年金申請の費用相場と、失敗しない依頼先の選び方
「障害年金の申請、難しすぎて自分では無理…」
「社労士にお願いしたいけど、費用が不安」
「高額請求されたらどうしよう…信頼できる社労士の見分け方が分からない」
このようなお悩み、非常によく聞きます。障害年金の申請は書類が煩雑で専門知識も必要なため、社労士(社会保険労務士)への依頼を検討する方が多くいらっしゃいます。しかし、費用の仕組みがよく分からず、依頼をためらう方も少なくありません。
なぜこのような不安が生まれるのか。それは、障害年金の社労士報酬が全国一律で定められているわけではなく、「成功報酬型」「定額型」など多様な料金体系があるからです。
この記事では、障害年金の申請を社労士に依頼する際の費用相場や料金体系の違い、失敗しない依頼先の選び方について詳しく解説します。読めば、以下のことが分かります:
- 障害年金申請にかかる一般的な社労士費用の相場
- 費用の内訳・仕組み(成功報酬とは何か)
- 高すぎない、後悔しない依頼先を見極めるコツ
費用面の不安を払拭し、安心してサポートを受けたい方はぜひ読み進めてください。
障害年金申請にかかる社労士の費用相場と制度の背景
なぜ社労士に依頼するのか?
障害年金の申請は、「初診日の証明」「診断書の内容整備」「日常生活の困難さを証明する申立書の作成」など、専門知識と書類整備能力が求められます。実際、自分で申請して不支給となるケースも多く、経験豊富な社労士に依頼することで受給率が大幅に上がる傾向があります。
費用体系の種類
社労士による障害年金申請サポートの費用は、大きく分けて以下の3パターンです。
- ①成功報酬型:受給決定後に初回振込額の○%を支払う(相場は10~15%)
- ②定額+成功報酬型:着手金(数万円)+成功報酬
- ③完全定額制:事前に費用を一括で支払う方式(総額10万円前後が相場)
成功報酬の仕組みとは
成功報酬とは、障害年金が支給決定された場合のみ、初回の年金振込額(過去の遡及分を含む)に対して一定割合を報酬として支払う仕組みです。たとえば、初回に100万円が振り込まれた場合、報酬が15%であれば支払い額は15万円となります。
報酬は一律でない理由
社労士報酬は法的に上限が定められていないため、各事務所が自由に設定できます。事務所によっては生活保護受給者割引があったり、相談無料・後払い制度を導入していることもあります。
他業界との比較
例えば弁護士による労災申請サポートでは、20~30%が相場であることから見ても、社労士の障害年金サポート費用は比較的リーズナブルな傾向にあります。
Bさんの例:うつ病による障害年金申請を依頼
40代女性Bさんは、うつ病による障害厚生年金の申請を自力で行おうとしましたが、診断書に不備が多く一度不支給に。その後、専門の社労士に依頼し、初回振込額80万円に対し成功報酬12%で約9.6万円の支払いとなりました。「それ以上に助けてもらった」と本人は語っています。
実は意外と知られていない裏話
障害年金専門の社労士は、障害の種類(精神、知的、身体)ごとの審査傾向や審査医の視点を熟知しています。結果的に「何を書いて、何を書かないか」のアドバイスが受給の可否を左右することもあります。
安心して社労士に依頼するための8つのチェックポイント
- ①初回相談が無料であること
【理由】相談だけで料金が発生すると、費用的なハードルが高くなるからです。
【方法】ホームページや電話で「初回相談無料ですか?」と確認を。
【効果】安心して相談を始めるきっかけになります。 - ②成功報酬の上限が明示されているか
【理由】あとから高額請求されるリスクを防ぐため。
【方法】報酬割合と金額上限が契約書に書かれているか確認しましょう。
【効果】納得できる金額で依頼できます。 - ③過去の実績が公開されている
【理由】豊富な経験があるほど、受給成功率も高い傾向があります。
【方法】HPやパンフレットで「受給実績」や「対応障害の範囲」を確認。
【効果】自分の障害特性に強い社労士を選べます。 - ④対応地域・オンライン対応が可能か
【理由】近くに専門社労士がいなくても相談できるため。
【方法】「全国対応」「Zoom対応可」などの記載を探しましょう。
【効果】地域格差なく質の高いサポートが受けられます。 - ⑤診断書や申立書の添削サービスがある
【理由】最も大事な書類の質が合否を左右するためです。
【方法】「書類作成支援込み」かどうかを確認しましょう。
【効果】審査機関に通る申請が可能になります。 - ⑥障害年金に特化しているか
【理由】労務全般ではなく、障害年金専門の知見が必要なため。
【方法】業務の9割以上が障害年金かどうかをチェック。
【効果】より深い知識と経験を活かしたサポートが受けられます。 - ⑦契約書の内容が明確である
【理由】あいまいな契約はトラブルの元になります。
【方法】費用、報酬支払い条件、キャンセル料などが記載されているか確認。
【効果】安心して依頼ができます。 - ⑧「不支給だった場合の対応」が明示されている
【理由】不支給時の返金や再請求対応の有無を知っておくことが重要です。
【方法】「不支給の場合は費用ゼロ」などの記載があるかチェック。
【効果】万が一のときも損をしません。
よくある疑問に答えます(Q&A)
Q. 成功報酬15%と書いてあるけど、実際いくら払うの?
A. 例えば初回に120万円が振り込まれた場合、15%=18万円が報酬となります。ただし、事務手数料や消費税が別途かかる場合もあるので要確認です。
Q. 着手金が必要と言われたけど、払わないといけない?
A. 事務所によって異なります。完全成功報酬型であれば着手金不要ですが、定額型では数万円の初期費用がかかる場合もあります。事前に契約内容を確認しましょう。
Q. 無料相談と書いてあったのに後で請求された…
A. 相談時間や範囲に制限がある場合もあります。たとえば「30分以内なら無料」「2回目以降は有料」など条件を明確に確認しておくことが大切です。
Q. どこも似たように見えるけど、どう選べばいいの?
A. 実績・費用・対応姿勢を比較し、説明が丁寧で誠実な対応をしてくれる事務所を選ぶのがベストです。口コミや紹介も参考になります。
まとめ:費用で迷うなら、まず相談を
障害年金の申請は人生を左右する大切な手続き。費用がネックで動けないのは本当にもったいないことです。
この記事では、障害年金の社労士費用について以下のポイントをお伝えしました:
- 成功報酬型・定額型など費用体系の違い
- 相場感として10~15%+αが多いこと
- 信頼できる社労士を選ぶための8つのチェックポイント
「何にお金を払うのか」「どうすれば後悔しないか」が分かれば、依頼のハードルは大きく下がります。
費用で悩むなら、まずは無料相談を利用してみてください。事務所によっては分割払いや免除制度があることもあります。
障害年金をきちんと受け取り、安心して生活するために。信頼できる専門家と出会うことが、最初の一歩です。