障害年金の更新通知が来ない!?考えられる原因と今すぐすべき対処法
「障害年金の更新通知が届かない…」「もしかして打ち切り?」「どうすればいいのか分からない」
毎年または数年ごとに届くはずの「障害年金の更新通知(診断書提出依頼)」が届かないと、不安になりますよね。障害年金の受給には「更新(支給継続審査)」が必要ですが、そのタイミングや通知方法には個人差があり、通知が届かない原因もさまざまです。
本記事では大阪難波にある社会保険労務士事務所が、障害年金の更新通知が来ないときに考えられる原因・確認方法・具体的な対処法について、わかりやすく解説します。
更新通知が届かないのはなぜ?考えられる5つの原因
- 住所変更を年金機構に届けていない
もっとも多いのがこのパターンです。引越し後に住民票は更新していても、年金機構に住所変更の届出をしていないと通知が旧住所に送付されてしまいます。 - 更新の対象年ではない
更新の頻度は人によって異なります。1年ごと、2年ごと、5年ごとなど様々で、今年は更新の対象でない可能性もあります。前回の「支給決定通知書」に記載された有期期間を確認しましょう。 - 更新時期がズレている
通常は誕生月の前後に通知が届きますが、業務混雑や郵送の遅延などで通常より遅れて届くこともあります。更新の数か月前から余裕を持って確認しましょう。 - 現況届が「診断書不要」とされている
一部の受給者(永久認定や、症状が安定している場合)は、現況届のみで更新されるケースがあります。この場合、診断書提出依頼の通知は送られません。 - 何らかの郵送トラブル・紛失
郵便事故や転送ミスなどによって、通知そのものが届いていないケースもあります。とくに表札が違う場合や転送設定が切れているとリスクが高まります。
更新通知が来ないときに今すぐできる6つの対処法
- 前回の「支給決定通知書」を確認する
まずは「次回の更新予定年月」が書かれている前回の支給決定通知書を確認しましょう。それがあれば、いつごろ届くはずなのかを判断できます。 - 住所変更届の提出状況を確認する
引っ越し後に「年金機構への住所変更届」を提出していない場合、通知が旧住所に届いている可能性があります。最寄りの年金事務所に確認を。 - マイナポータル・ねんきんネットをチェックする
日本年金機構の「ねんきんネット」やマイナポータルを利用すれば、年金情報や更新履歴をオンラインで確認できます。登録がまだの方はこの機会にぜひ。 - 年金事務所に電話で確認する
通知が来ない理由や、今後の手続きについて詳しく教えてもらえます。基礎年金番号を手元に用意し、通話内容をメモしましょう。 - 診断書の準備を進めておく
更新時期が近い場合、たとえ通知が届いていなくても、主治医に診断書作成を相談し、スケジュールを確保しておくと安心です。 - 専門家に相談する
通知が来ない原因が不明な場合、社会保険労務士に相談することで、制度上の誤解や手続きの抜け漏れを防ぐことができます。更新サポートも受けられます。
障害年金の「更新が遅れるとどうなる?」という疑問にお答えします
Q. 通知が来なければ更新しなくていいの?
A. いいえ。更新が必要な年であれば、通知が来ていなくても提出義務があります。提出が遅れると支給停止の対象になります。
Q. 更新書類が期限に間に合わないときは?
A. 年金機構に「提出が遅れる旨の連絡」をすれば猶予をもらえることがあります。主治医の都合などがある場合は、早めの相談が重要です。
Q. 更新で等級が下がることはある?
A. はい、あります。診断書の内容や生活状況の変化によっては、支給停止・等級変更が行われることがあります。申立書や補足資料の準備も大切です。
Q. 誤って放置していたらどうなる?
A. 更新書類を出さずに期限を過ぎると、一時的に支給停止されます。再審査や再請求が必要になるため、放置は厳禁です。
まとめ:更新通知が来なくても“待たずに動く”のが正解
障害年金の更新通知が届かないと、不安や焦りが出てしまうものです。しかし、制度上は「通知が来なかったから提出しなかった」は理由になりません。
- まずは支給決定通知書で更新時期を確認
- 住所変更の届け出・ねんきんネットでの確認
- 必要に応じて年金事務所や社労士への相談を
障害年金は、正しく手続きを進めれば大きな生活支援になります。通知を「待つ」のではなく、自分から動くことで安心につながります。不安な場合は、早めに相談窓口を活用しましょう。