障害年金コラム

【なぜ?】障害者年金がもらえない理由と今すぐできる対策

「障害者年金がもらえない……」そんな悩みを抱える方は少なくありません。本記事では大阪難波にある社会保険労務士事務所が、「障害者年金をもらえない理由と、もらえるための具体的な対策」について詳しく解説します。

もらえないのはなぜ?悩みの背景とその原因

障害者年金が受給できず、悩んでいる方は以下のような状況に直面していることが多いです。

  • 障害の程度が重いのに「不支給決定通知」が届いた
  • 初診日が特定できず、申請そのものが受理されなかった
  • 医師の診断書が「軽い」と判断されてしまった

これらの悩みの原因として考えられるのは、制度の複雑さ、証明書類の不備、そして誤った認識に基づく申請です。

この記事では、

  • 障害者年金の制度上の盲点
  • 申請時に陥りやすいミス
  • もらえない場合の具体的な対策

について、わかりやすく解説します。

障害者年金がもらえない理由とは?背景と制度のしくみを徹底解説

障害者年金は、国民年金(障害基礎年金)および厚生年金(障害厚生年金)の制度に基づいて支給されます。一定の要件を満たすことが必要であり、以下の3つが特に重要です。

  1. 初診日要件:障害の原因となる病気やケガで初めて医療機関を受診した日が、保険加入中であること
  2. 保険料納付要件:初診日の前日において、保険料を一定期間以上納めていること
  3. 障害認定要件:障害の状態が、国が定める障害等級(1級または2級など)に該当していること

実は多くの「もらえない」ケースは、これら3つの要件のいずれかが満たされていない、または証明できていないことが原因です。

業界・他社比較:申請サポートの質が分かれ道

専門家を通じて申請する場合でも、書類の精度や戦略によって結果は大きく変わります。例えば、A社では形式的なサポートに留まり、「診断書の内容チェックなし」で提出。結果、不支給に終わった事例があります。

一方、当事務所では事前に医師に依頼する診断書の文言をチェックし、必要に応じて追記や修正をアドバイスしています。

制度の裏話:「診断書さえ出せばもらえる」は誤解

多くの方が「診断書さえ出せばもらえる」と考えていますが、これは大きな誤解です。実際には、診断書の記載内容と年金機構が定める認定基準との整合性が重要視されます。

文化的視点:「自己申告」を避ける日本社会の壁

障害の程度を自分から説明するのが難しい――そんな日本社会の文化的背景も、障害年金がもらえない一因です。「つらい」と訴えること自体に遠慮がある人も多く、結果として診断書に反映されにくい傾向があります。

こうした制度的・文化的背景を踏まえて、具体的な対策を次に解説します。

障害者年金がもらえないときの8つの対処法と1つのNG行動

  1. 初診日の証明を再確認する

    保険加入中である初診日を示せないと申請が却下されます。診療記録や紹介状、レセプト(診療報酬明細書)などを再確認し、初診日の証明を整えましょう。病院にカルテが残っていない場合でも、薬局の記録や通院歴で補完できる場合があります。
  2. 納付要件を社会保険労務士に確認する

    保険料の納付要件(2/3以上の納付等)は非常に重要です。未納があると不支給になることがあります。社労士を通じて納付状況を確認し、追納や免除制度の活用を検討しましょう。
  3. 医師に診断書のポイントを伝える

    医師に任せきりではなく、障害年金用の診断書に求められる観点(就労・日常生活への影響など)を事前に伝えることが重要です。参考書式を持参すると、より具体的な記載を得やすくなります。
  4. 日常生活の実態を「申立書」で補完する

    「食事、入浴、買い物が一人でできない」などの生活実態を具体的に記した申立書を提出することで、等級の判断に大きく影響します。感情的な表現ではなく、事実を客観的に記載しましょう。
  5. 不支給通知が来ても諦めない(再請求・審査請求)

    不支給になっても終わりではありません。症状が変化したら再請求も可能ですし、不服申立て(審査請求)という制度もあります。期間制限(60日以内)に注意して行動を起こしましょう。
  6. 病歴・就労状況等申立書の内容精査

    初診日前後の就労・病状の変化について詳細に記述し、年金機構に「経過」を理解してもらうことが肝心です。時間をかけて準備しましょう。
  7. 自分の症状と認定基準を照らし合わせる

    精神障害、発達障害、内部障害など、症状によって認定基準が異なります。自身の状態が該当するかを確認するため、厚労省のガイドラインや社労士の助言を活用してください。
  8. 専門家に相談する

    自分で申請書類を揃えるのは非常に困難です。書類のチェック、医師との調整、要件確認などをトータルでサポートしてくれる社会保険労務士に相談しましょう。
  9. 【NG行動】感情的に診断書の修正を依頼する

    医師に「もっと重く書いて」と頼むのは逆効果です。医学的な整合性を欠く記載は信用されません。冷静に、自分の生活状況を客観的に伝えることで、正確な診断を促しましょう。

よくある疑問に回答!障害者年金がもらえない場合のQ&A

Q. 診断書が軽く書かれていたのは自分の伝え方のせい?

A. 一部はそうかもしれません。医師は日常生活への影響を重視して診断書を書きますが、患者から十分な情報が伝わっていないと実態より軽く書かれることがあります。次回の受診時に、困っていることを具体的に伝えましょう。

Q. 初診日がわからない場合は諦めるしかない?

A. いいえ。紹介状やレセプト、他病院の記録で特定できることがあります。時間がかかる場合もありますが、あらゆる手段を尽くして証明する価値があります。

Q. 一度却下されたらもうもらえないの?

A. 再請求や不服申立て制度があるため、改善の余地はあります。また、病状が悪化した場合には再度の申請が認められることも。専門家と相談しながら再チャレンジしましょう。

Q. 「年金機構は冷たい」という噂は本当?

A. 一概には言えませんが、形式的に処理される側面があるのは事実です。だからこそ、書類の内容や書き方が非常に重要です。きちんと準備すれば、正当な権利として認められる可能性は高まります。

まとめ:正しい知識と行動で、障害者年金の扉は開ける

この記事では、「障害者年金がもらえない理由」と「その対策」について詳しく解説しました。

  • もらえない理由は、初診日・納付要件・障害状態の証明のいずれか
  • 診断書や申立書の内容が極めて重要
  • 専門家のサポートを受けることで、受給の可能性が高まる

もらえなかったという結果に落胆するのではなく、「今できること」に目を向けてください。制度は複雑ですが、対策を講じれば正当に受給できる道は開かれます。

まずは、現状を整理し、信頼できる専門家に相談してみることをおすすめします。あなたの未来が、制度によって少しでも支えられるように、私たちも全力でサポートします。

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