障害年金コラム

病歴・就労状況等申立書を箇条書きで書いても大丈夫?不安を解消する正しい書き方とコツ

障害年金の申請書類の中でも、「病歴・就労状況等申立書」はとくに難しく感じる部分ではないでしょうか。「何を書けばいいの?」「箇条書きでもいいの?」「ちゃんと伝わるのか心配…」そんな声をよく耳にします。この記事では、箇条書きを使っても問題ないのか、また伝わりやすく正確に書くためのポイントについて、詳しく解説していきます。

病歴・就労状況等申立書とは?〜箇条書きの可否を含めて徹底解説〜

病歴・就労状況等申立書とは、障害年金を請求する際に、自身の病歴や仕事の状況、生活への影響などを詳細に記載する重要な書類です。

■ 制度の背景と目的

この書類は、障害の状態や経過、日常生活への支障を年金機構に正確に伝えるためのものです。医師の診断書だけでは把握しきれない生活実態や本人の困難が記されるため、審査において大きな判断材料になります。

■ 箇条書きで書いても良いのか?

結論から言えば、「箇条書きで書くこと自体は問題ありません」。ただし、重要なのは情報の正確性と一貫性です。断片的すぎて状況が読み取れない書き方は避けるべきです。見やすさや読み手の負担軽減には有効ですが、流れがわかるように構成することが前提です。

■ よくある誤解

  • 短く簡潔に書けば良い → 内容が薄くなると不利になる可能性も。
  • 医師がすべてを説明してくれる → 医師の診断書と本人の申立書は役割が異なる。
  • 正直に書くと年金がもらえない → むしろ正直さが信頼性を高める。

■ 具体例:Aさんの場合

Aさん(うつ病、40代男性)は、職歴を以下のように整理して記載しました:

  • 2015年:IT企業勤務、週5日出勤可能
  • 2017年:症状悪化により欠勤・遅刻が増える
  • 2019年:休職、退職
  • 2020年〜現在:在宅中心で就労継続支援B型へ通所

このように、年ごとの症状と就労変化を時系列でまとめることで、読みやすく正確な伝達が可能になります。

■ 業界・他社比較の視点

社労士の間でも「文章で詳細に」「箇条書きで整理」など意見が分かれますが、最近では「読みやすさを優先した構成」がトレンドです。実際に日本年金機構の審査担当者も「簡潔かつ明確な記載」が好まれるとコメントしています。

読みやすく伝わる「箇条書き記入」の8つのポイント

  • 1. 年月を軸に書く
    時系列で整理することで、症状の変化が分かりやすくなります。例:「2018年○月 頻繁に欠勤し始めた」
  • 2. 1つの出来事を1行で
    1つの行に1つの事象を書くことで、読み手の混乱を防げます。例:「2020年3月 初めて精神科を受診」
  • 3. 症状と行動の関係を書く
    「うつで動けず仕事を休む」など、状態と行動の関係性を明示しましょう。
  • 4. 言葉選びに注意
    「つらかった」より「〜のために外出できなかった」と具体的な描写を意識。
  • 5. 簡潔に書いて補足は別紙でも
    本紙にまとめきれない場合は、別紙に詳細を書いて添付するのも効果的です。
  • 6. 現在の状況は丁寧に
    「週3日通所しているが、疲れやすく午後は横になることが多い」など、日常生活への影響が見えるように記載。
  • 7. 他人の協力状況も書く
    「配偶者が通院に付き添っている」「実家に定期的に戻っている」など、支援体制の有無も大切な情報です。
  • 8. 書き終えたら第三者に読んでもらう
    社労士や支援者に読み直してもらうことで、抜けや誤解を防げます。

■ やってはいけない記載例

「つらかった」「だるかった」など抽象的な表現だけでは、伝わりません。実際の行動や生活の変化と結びつけて記述しましょう。

よくある疑問にお答えします【Q&A】

Q. 箇条書きにしたら印象が悪くなりませんか?

A. 丁寧に構成されていれば問題ありません。むしろ読みやすさが評価されることもあります。

Q. 医師の診断書があるのに、申立書も必要ですか?

A. はい。診断書は医学的判断、申立書は生活実態の説明という役割分担があります。

Q. 書き方がわからない場合はどうすれば?

A. 社労士や障害年金支援の窓口に相談するのが安心です。自己判断で無理に書かず、専門家の助けを借りましょう。

Q. 正直に書くと不利になることもある?

A. 基本的にはありません。ただし、矛盾や誇張があると信頼を損ねることがあるので、事実を正確に書くことが重要です。

まとめ:箇条書きは「伝える工夫」として活用しよう

病歴・就労状況等申立書は、本人の「困っている現実」を年金機構に届けるための大事なツールです。箇条書きも適切に使えば、読み手にとってわかりやすく、有効な手段となります。今日の記事を参考に、「何を、どう伝えるか」を整理し、必要なら専門家のサポートも受けながら、納得のいく申請書を作成してください。正しく伝えることが、障害年金獲得の第一歩です。

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