「病歴・就労状況等申立書の裏面って何を書くの?」知らないと損する記入のコツ
障害年金の申請書類の中でも、多くの人が悩むのが「病歴・就労状況等申立書」。中でも裏面の記入欄について、「どこまで書けばいいの?」「書ききれなかったらどうする?」といった疑問を感じる方は非常に多いです。
病歴・就労状況等申立書の裏面でよくある悩み
たとえばこんな疑問を持ったことはありませんか?
- 「表に入りきらなかったけど、裏面ってどう使えばいい?」
- 「手書きで書ききれないから別紙にしてもいい?」
- 「時系列じゃなくて症状の説明だけになってしまった…大丈夫?」
これらの疑問の多くは、正しい書き方や制度の意図を理解すればスッキリ解決します。本記事では、病歴・就労状況等申立書の「裏面の使い方」に焦点を当て、記入のコツや注意点をわかりやすく解説します。
病歴・就労状況等申立書の目的と構成を再確認
■ 申立書とは?
障害年金の審査で「診断書だけではわからない、本人の生活や就労の実態」を伝えるための補足資料です。
審査官はこれをもとに、あなたの障害が生活にどれだけ影響しているかを判断します。
■ 表面と裏面の違い
- 表面:発病・初診から現在までの病歴・通院歴・就労歴を時系列で記入
- 裏面:表面に書ききれなかった内容の補足や、詳細な説明を自由形式で記入
裏面は「自由記述欄」として活用できるため、具体的な困りごと、通院時の様子、日常生活の支障などを書き加えるのが有効です。
裏面に書いておくとよい3つのこと
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1. 表に書ききれなかった病歴や通院歴
通院先の変更が多かった人や、間が空いた時期がある場合、裏面に補足しておくことで「なぜ空白があるのか」を審査官が理解しやすくなります。 -
2. 日常生活での具体的な困りごと
たとえば「朝起きるのに2時間以上かかる」「料理中に集中できず火をつけっぱなしにしてしまう」など、診断書では伝わりにくい生活上の苦労を、あなたの言葉で書きましょう。 -
3. 就労が困難だった理由や離職の経緯
「人間関係で何度もトラブルがあった」「指示の理解が難しく続かなかった」など、単なる職歴では伝えきれない「就労の困難さ」を説明できます。
記入の際の注意点とよくあるミス
■ ミス①:時系列がバラバラ
表面との整合性が取れていないと、内容が信頼されません。裏面でも年月を示しながら書くと丁寧です。
■ ミス②:感情だけの記述
「つらい」「苦しい」といった気持ちだけでなく、「その結果どのような支障があったか」を具体的に書きましょう。
■ ミス③:裏面が空白のまま
書かなくても提出はできますが、「書けることがあるのに空白」の状態は、審査官にとっては「困っていない」と判断されることも。できる限り活用しましょう。
よくある質問
Q. 裏面に書ききれないときはどうする?
A. 別紙を添付してOKです。Wordや手書きでも構いませんが、氏名・生年月日・初診日・年金番号(わかれば)を記載し、書類に「別紙あり」と明記しておきましょう。
Q. 裏面は手書きじゃないとだめ?
A. パソコンで作成したものを貼り付けても問題ありません。読みやすさや見やすさを優先して大丈夫です。
Q. 短くまとめた方がいい?それとも詳しく?
A. 詳しすぎて困ることはありません。ただし、読みやすくするために段落や箇条書きを使い、簡潔で具体的な表現を心がけましょう。
まとめ:裏面は「あなたの生活」を伝えるチャンス
病歴・就労状況等申立書の裏面は、制度上の義務ではありませんが、あなたの障害と生活のリアルを伝える重要なスペースです。
診断書では伝わらない実態を補足することで、審査官の理解を深め、支給の可能性を高めることができます。
「何を書けばいいかわからない」と感じる方こそ、一度専門家に見てもらいながら、納得のいく内容に仕上げてください。