障害年金コラム

療育手帳B2を持っていると障害年金はもらえる?疑問を解消する申請ガイド

療育手帳B2を持つ方やそのご家族の中には、「療育手帳B2の等級で障害年金はもらえるのか?」と疑問に思う方が多くいます。療育手帳の等級と障害年金の等級は別の基準で判断されるため、

  • 「療育手帳B2だけど障害年金の基準を満たしているのか不安」
  • 「療育手帳の等級が低いから申請自体が無理なのではと思う」
  • 「療育手帳の情報と障害年金の申請書類をどう連携させればいいか分からない」

など、療育手帳と障害年金の関係について混乱してしまうことがよくあります。

これは、療育手帳は自治体ごとに認定される「障害の程度を示す証明書」であり、障害年金は国の制度であるため、評価基準や審査方法が異なるからです。

この記事では、療育手帳B2の概要や発行基準、障害年金の基本的な障害等級との違いをわかりやすく解説します。そして、療育手帳B2保持者が障害年金を申請・受給する上でのポイントや必要な準備、注意点について具体的にご紹介します。療育手帳B2の方が障害年金受給を検討する際の不安を解消できるようにサポートしますので、ぜひ参考にしてください。

療育手帳B2とは?基準と障害年金との違いを理解する

療育手帳は、知的障害がある方の支援や福祉サービスを受けやすくするための自治体発行の証明書で、A1・A2・B1・B2など等級に分かれています。B2は軽度知的障害に属し、生活や就労にある程度の自立が可能な方が該当することが多いです。

療育手帳B2の認定基準

  • 知的検査でIQがおよそ50〜70の範囲
  • 日常生活に少し援助が必要な場合がある
  • 自治体ごとの判断で多少の違いがある

一方、障害年金の障害等級は国の審査基準で決定され、障害の程度が①生活や仕事にどれだけ制限があるか、②医学的な症状の重さなどで判断されます。療育手帳B2の認定があっても、障害年金1級から3級の等級に該当するかどうかは別問題です。

特に注目したいのは障害年金の審査で重視されるのが「日常生活能力および就労能力の低下度」である点です。療育手帳B2で示される状態は一部が該当しても、等級該当とならないケースも多いことが知られています。

療育手帳B2保持者が障害年金受給を目指すための8つの具体的な対策

  1. 障害年金の等級基準を理解する
    理由:療育手帳の等級と異なるため基準を把握する必要がある
    方法:障害年金の1級~3級の該当基準を公式資料で確認し、自身の状態と照らし合わせる
    効果:申請可能性の判断と適切な手続きにつながる
    (例:発達障害を含む精神障害の基準も合わせて確認するとよい)
  2. 医師に障害年金申請用の診断書作成を依頼する
    理由:療育手帳とは別に医学的評価が必要だから
    方法:障害年金に詳しい医師や精神科医に診断書の作成依頼をし、療育手帳の状況も共有する
    効果:正確で具体的な医療情報により審査が有利になる
  3. 日常生活や就労状況を詳しく記録し申立書に記載する
    理由:障害の程度や困難を客観的に示すことが重要だから
    方法:支援の必要度、仕事の制限、日常の課題を具体的にメモに残して申立書に反映
    効果:審査官の理解促進につながる
  4. 社会保険労務士など専門家に相談する
    理由:制度の難しさと申請の複雑さをカバーできるため
    方法:障害年金専門の相談窓口に相談し、書類作成や申請方法のアドバイスを受ける
    効果:適切な申請書類で受給率が高まる
  5. 療育手帳の証明書を申請書類に添付する
    理由:障害の実態を示す証明として役立つ場合があるため
    方法:療育手帳のコピーを用意し、他の診断書や申立書とともに提出
    効果:障害の裏付け資料として評価される可能性がある
  6. 更新や再申請の際は症状変化を丁寧に伝える
    理由:障害の程度変化により等級変更が見込めるから
    方法:通院記録や治療経過を医師に確認し、診断書へ反映してもらう
    効果:必要な支援を継続的に受けられる
  7. インターネットや2chの情報は参考に留め専門家の意見を優先する
    理由:療育手帳と障害年金は混同されやすく誤情報が多いため
    方法:認定基準や申請手順は公的機関や資格者の情報を主体とし検証
    効果:誤った判断や不必要なトラブルを回避できる
  8. やってはいけない行動:「療育手帳B2だと障害年金は無理と諦める」
    理由:療育手帳と障害年金は異なる評価軸であるため諦めは損失になる
    方法:専門家と現状の症状や生活状況をよく相談し、適切な申請を行う
    効果:受給チャンスを逃さず生活支援を得られる

よくある質問Q&A

Q1. 療育手帳B2でも障害年金3級はもらえますか?

A. 療育手帳B2だからといって必ずしも3級が認められるわけではありませんが、日常生活や就労に支障が出ている場合は申請の価値があります。医師の診断書が審査において重要です。

Q2. 療育手帳は障害年金申請時に必須ですか?

A. 必須書類ではありませんが、障害状況の証明として添付すると有利になることがあります。自治体発行の証明書として評価されます。

Q3. 障害年金の等級認定は療育手帳の等級と連動していますか?

A. 直接的な連動はしておらず、別々の基準で判断されます。療育手帳の評価は自治体による福祉サービス優先のものです。

Q4. 療育手帳の更新は障害年金に影響しますか?

A. 更新内容で障害の程度に変化があれば、障害年金の再申請や等級見直しの際に有利になる場合があります。

まとめ

療育手帳B2を持っている方は、その証明を活用しつつ、障害年金の受給申請には別途国の等級基準に沿った正確な診断書と申請書類が不可欠です。療育手帳の等級と障害年金の等級は異なるため混同せず正確な情報収集が重要です。

この記事の8つの対策を踏まえ、専門家の支援を受けながら積極的に申請手続きをすすめることが、障害年金受給への最短ルートです。療育手帳B2でもあきらめずに、まずは相談から始めましょう。

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