障害年金コラム

2024-2025障害年金はどれだけ増額?最新改定で得する人・損する人、数字の真実と申請のコツ

「障害年金、今年は本当に増えるの?」「改定って毎年どのくらい金額が変わるの?」「増額と聞いたのに、生活はどれくらい楽になるの?」──こうした疑問やモヤモヤ、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
毎年ニュースになる障害年金の改定や増額ですが、その仕組みや実際のお財布への影響、知らないと損する落とし穴はなかなか見えてきません。
この記事では、2024年度(令和6年度)~2025年度(令和7年度)の障害年金改定で「実際にいくら増えるのか」「仕組みや計算方法」「増額の裏で起きる“目減り”の罠」「賢い申請・増額の注意点」を徹底解説します。

【主な悩み・疑問3パターン】
①「自分の年金がどれくらい増えるのか、具体的にイメージできない」
②「毎年の改定や“マクロ経済スライド”が複雑でよく分からない」
③「増額したはずなのに、物価高で実質生活は苦しい気がする…」

なぜこうした悩みが生じるのか──理由は、年金制度の仕組みが「物価」「賃金変動率」「調整率」と複数の指標で動き、各年齢・等級・世帯状況によって受給額が違うから。また「増額=実質的な手取り増」とは限らず、“額面”と“実生活”でギャップが生じる点も知っておくべきです。

読み進めていただければ、「今年の改定で自分は本当に得するのか」「申請や生活設計で後悔しないコツ」がわかります。最新制度を味方につけ、「賢く損なく」障害年金を受け取りましょう!

障害年金の増額・改定――2024・2025年最新ルールとカラクリ

◆歴史・背景 なぜ毎年金額が変わる?
障害年金は、物価や賃金変動、年金財政など社会全体と強く連動する仕組みです。
年に一度、総務省や厚労省が「全国消費者物価指数」や「名目手取り賃金変動率」をもとに、国民年金法・厚生年金法に則り“自動的”に見直し(スライド改定)が入ります。背景として、高齢化で働き手が減る中、給付と負担のバランスを自動調整して年金制度を維持する「マクロ経済スライド」も大きな役割を果たしています。

◆現状・2024年度(令和6年度)の増額例
2024年度は、障害基礎年金・障害厚生年金ともに前年比2.7%増額が発表されました(参照:令和6年度の障害年金の金額を一覧表で紹介|前年度より2.7…)。

  • 障害基礎年金1級:月額85,000円(+2,188円)
  • 障害基礎年金2級:月額68,000円(+1,750円)
  • 障害厚生年金3級(最低保障):月額51,000円(+1,309円)
  • 加算(子・配偶者等)、生活者支援給付金も同じく2.7%アップ

年金生活者支援給付金も増加
1級:月額6,638円(+213円)
2級:月額5,310円(+170円)
年間では1万〜3万円台の“増額”です。

◆令和7年度(2025年度)は?
まだ正式発表前ですが、厚生労働省令和7年度の年金額改定について発表資料が見込まれています。物価高や賃金変動によって更なる増額・据え置きなどが決まる見通しです。

◆よくある間違いや思い込み

  • 「増額=一律に全員同じ金額UP」→実際は年齢・等級・家族構成で幅あり
  • 「増額=手取りも増える」→物価高には追いつかない(2024年は物価上昇3.2%・増額2.7%)ため“実質目減り”も起こる
  • 「改定分は4月から即反映」→実際の支給額は6月支給期から(偶数月15日払い)

◆制度カラクリ・裏話
マクロ経済スライドには「名目下限措置」という“下げ止め”ルールも。年金額が前年より減ることは避けられているが、「未調整分」は翌年度以降に繰り越され、長期的には給付額が抑えられる仕組みに。
【具体例】Aさん(障害基礎年金2級・40代)は2023年度795,000円→2024年度816,000円に。2万円強増えたものの、生活費(家賃・食費)は月3,000円以上UPし、実質は「現状維持」と感じているそうです。

◆最新一覧表で要チェック(2024年度例)
<障害基礎年金(68歳以下)>
・1級:年102万円(月85,000円)
・2級:年81.6万円(月68,000円)
<障害厚生年金>
・3級最低保障:年61.2万円(月51,000円)
<加算・給付金>
・子の加算:1人23.4万円(年)
・配偶者加給:23.4万円(年)
・生活者支援給付金:1級7.9万円/2級6.3万円(年)
年齢や生年月日により若干変動。69歳以上は額が数百円低い設定などの違いもあり。

◆業界・他社比較や文化的視点
障害年金の増減は老齢年金・遺族年金とも連動し“社会全体で負担し合う仕組み”。日本の「給付水準維持」型制度は先進国の中でも守られている方で、批判も多いが長期安定運営を目指して調整されるのが特徴です。

損をしない障害年金増額・改定活用術!8つの最新アクション

  1. 「自分の等級・生年月日」ごとの金額改定一覧を毎年必ずチェック
    理由:年齢や等級、家族構成・制度枠で増額率が異なるため正しい理解が必要。
    方法:日本年金機構・厚労省公式ページや社労士事務所の最新情報一覧で比較。
    効果:「実は去年より多くもらえている」ことや、逆に据え置きの年も自覚できる。
  2. 増額後に「手取り」がどう変わるか、生活費と比較して把握
    理由:額面増だけでなく、物価や諸経費UPとの“実質差引”が重要。
    方法:家計簿で前年までとの差を記録、主要品目の価格推移も要確認。
    効果:「増えた」「でも手元は減った」など納得感ある生活設計ができる。
  3. 「給付金・加算」も必ず申告し損しないようにする
    理由:子や配偶者加算、生活者支援給付金は増額と連動するため。
    方法:加算条件(18歳未満の子・配偶者等)を漏れなく事前準備、変更時の届け出を忘れずに。
    効果:毎年数万円単位で手取りが変わる場合も。加算チャンスを見逃さない!
  4. 6月支給期を必ずチェックし、「改定後の支払い日」を管理
    理由:実際の増額反映は4月からでなく6月。
    方法:偶数月15日の支給タイミングと、6月・12月は特に明細を細かく比較。
    効果:突然の「引き落とし不足」「使い過ぎ」などのリスクを防げる。
  5. 毎年の「改定通知」や「明細書」は必ず保管&再確認
    理由:万一のミスや遡及請求・不服申し立て時に証拠となる。
    方法:年金証書と合わせてファイル管理。相談時に現物提示も簡単に。
    効果:将来の見直しやトラブル時も安心。
  6. 物価高対策を家庭レベルでも並行して実践(支出縮減含む)
    理由:年金増額が物価に負けてしまう年も多いため。
    方法:光熱費削減・保険見直し・割引活用など「支出減の工夫」も生活の武器に。
    効果:額面の微増でも、実質的な「ゆとり」が生まれる。
  7. 等級・認定区分が変わった場合は増額申請や変更届を忘れずに
    理由:状態の悪化などで級がUPすれば年金額も上昇。
    方法:診断書・状況変化の資料を添えて年金事務所や社労士に速やかに提出。
    効果:タイミング次第で年間数十万円増えるケースも(Aさんは1級昇級で年17万円増)。
  8. (NG行動)「前年と一緒」と思い込み、何も確認しない
    理由:毎年何らかの見直し・対象範囲拡大・変更がある。
    方法:「受け取る自分が主役」という意識で毎回必ず通知や制度変更の有無を自分で調べる。
    効果:チャンスもリスクも見逃さず損しない。

Q&A 障害年金の増額・改定「ここが知りたい!」

Q1. 増額改定は「いつ」「どれくらい」のペースであるの?
A. 基本は「毎年4月分から金額改定」ですが、実際の支給(振込)は6月・8月・10月…の偶数月15日払い(2024年は6月14日金曜など)です。増額率・金額は物価・賃金・スライド率で毎年変動。近年は年1%〜3%台の増額が多めです。
Q2. 2024年「2.7%増額」の実質インパクトはどのくらい?
A. 障害基礎年金2級の場合、年795,000円→816,000円と2万円強UP。ですが物価上昇が3.2%(月2,000円相当)なので、手取り的には「実質現状維持」。明細・家計の見直しも一緒に行うのがおすすめです。
Q3. 増額は自分で申請しないと反映されない?自動で上がる?
A. 年度改定・物価対応の増額は自動的に反映。一方、等級変更=症状悪化等による増額は自分で申請が必要。明細や健康状態の変化も見逃さないでください。
Q4. 将来的に金額が「下がること」はある?ずっと増え続ける?
A. 原則「マクロ経済スライド」で抑制はあっても、“名目下限措置”により前年度より下がらない運用が基本。ただし、長期的にインフレ・社会情勢変化で実質給付が減ることも。都度、改定率や生活費の補助制度をチェックしておきましょう。
Q5. 「誤解」:年齢・等級・生年月日で金額が違うのは不公平?
A. 年齢や生年月日による差は、制度開始・過去の改定を「世代間公平」に調整した結果。個人の事情だけでなく社会全体のバランスを考慮するからこその仕組みです。自分の区分を都度確認すれば公平な設計になっています。

まとめ――障害年金「増額改定」で損しない!未来の収入を自分で守る

2024~2025年も障害年金は「増額改定」で生活の安心をサポートしてくれますが、額面UP=手取りもUPとは限らず、物価高や社会保険料などとも冷静に比較・対策していくことが大切です。
ポイントは「毎年の通知・改定情報を必ず確認」「加算・手当ももれなく準備」「生活費も一緒に見直す」ことで、実際の収入UPを実感できる暮らし設計を目指しましょう。
今後も高齢化・社会情勢変化で制度は都度進化。迷ったら専門家や最新公式情報を早めにチェック!「損しない・後悔しない」障害年金受給で、これからの安心を“自分の手”でつかむ行動をおすすめします。

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