「書き方ひとつで結果が変わる!」障害年金の病歴・就労状況等申立書の正しい書き方
「障害年金の病歴・就労状況等申立書って何を書けばいいの?」「形式が自由すぎて、どう書けば伝わるのかわからない」「書き方を間違えると不支給になるって本当?」——そんな不安や疑問を抱えていませんか?
障害年金の申請で提出が求められる「病歴・就労状況等申立書」は、あなたの生活実態や就労歴、症状の経過を伝える極めて重要な書類です。
この申立書は、医師の診断書ではカバーしきれない日々の困難さや支援の必要性を、自身の言葉で審査側に伝えるための「証言」ともいえます。
しかし、自由記述形式であるがゆえに、「何から書けばいいかわからない」「書き過ぎて支離滅裂になってしまった」など、申請者がつまずきやすいポイントでもあります。
この記事では、障害年金の病歴・就労状況等申立書の役割と正しい書き方を、記入例や注意点を交えながら徹底解説します。受給の成否に大きく関わる重要な書類だからこそ、適切な書き方をしっかり身につけましょう。
病歴・就労状況等申立書とは?その役割と書き方の重要性
障害年金の申請書類の中でも、「病歴・就労状況等申立書」は診断書と並んで非常に重要な書類です。略して「申立書」とも呼ばれ、過去から現在までの病状の経過や生活状況、働ける・働けない理由などを、本人または家族の視点で記録するものです。
なぜ申立書が重要なのか?
診断書は医師による医学的な所見を記載したものですが、それだけでは普段の生活や仕事の実態が十分に伝わらないことがあります。
申立書はそれを補う役割を果たし、「どれだけ困っているのか」「どんな支援が必要なのか」「なぜ就労が難しいのか」などを、審査官が判断するうえで非常に参考にされます。
書き方ひとつで結果が変わる理由
記載が不十分だと「日常生活に支障がない」と判断されたり、「働けているなら問題ない」と誤解されたりして、障害等級が下がったり不支給になるリスクがあります。
逆に、支援が必要な理由や、具体的な支障を丁寧に記載することで、受給に繋がる可能性が高まります。
書く内容の基本構成
- 初診から現在までの経過(診断・入退院・治療など)
- 生活における支障(日常動作・金銭管理・外出など)
- 就労歴と現在の働き方(または働けない理由)
- 家族や支援者からの援助の有無と内容
実際の記入例(精神疾患の場合)
平成30年頃から不安感やイライラが強く、仕事を休みがちになりました。平成31年4月に心療内科を受診し、うつ病と診断。以降、複数の医療機関に通院しながら治療を継続。現在は自宅で過ごすことが多く、食事や掃除などの家事も一人では行えません。通院には家族の付き添いが必要です。過去には就労移行支援に通いましたが、体調不良のため3ヶ月で退所。現在は就労しておらず、日中も横になって過ごす日が多いです。
このように、「時期」「症状」「生活の困難さ」「支援の必要性」「就労状況」を、時系列と具体性を意識して書くことがポイントです。
申立書を書くときの8つの具体的テクニックと注意点
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1. 「できること」より「できないこと」を中心に書く
「洗濯は週1回なら可能」ではなく、「体調によりほとんど洗濯ができず、親が代行している」など、困っている現状を強調しましょう。 -
2. 抽象的な表現を避け、具体的な行動に置き換える
「しんどい」「辛い」だけでは伝わりません。「1日中布団から出られず、入浴は週1回」など、客観的に伝わる表現が大切です。 -
3. 支援が必要な場面は必ず記載する
食事の準備、金銭管理、服薬、ゴミ出しなど、自立できていないことは全て書き出しましょう。支援の内容も具体的に記載します。 -
4. 働いている場合は「配慮の内容」を明記
「就労=問題ない」と判断されないよう、短時間勤務・支援者の同席・仕事内容の限定などの工夫や配慮も忘れずに書きます。 -
5. 同じような表現の繰り返しは避ける
「しんどい」「眠れない」などの表現ばかりだと印象が薄くなります。日常生活の各場面ごとに、困難な点を分けて書きましょう。 -
6. できれば家族や支援者にチェックしてもらう
書いている本人では気づけないことも多いため、家族や福祉関係者に見てもらい、客観性を持たせることが大切です。 -
7. 時系列を意識して書く
「発症→通院→悪化→退職→現在の生活」という流れを時系列で書くと、審査側も経過が理解しやすくなります。 -
8. 重要なのは“リアルな生活の描写”
無理に「深刻に見せよう」とする必要はありませんが、「日常でどう困っているか」「どの場面で助けが必要か」を正直に丁寧に書くことが、何よりも説得力を持ちます。
Q&A|病歴・就労状況等申立書に関するよくある質問
Q. 書き方に自信がありません。どうすれば?
A. 社会保険労務士に相談することで、申立書の添削や代行をしてもらえます。初回相談無料の事務所もあるので、活用をおすすめします。
Q. 昔のことをよく覚えていないのですが?
A. 思い出せる範囲で大丈夫です。時期にあいまいな部分がある場合は「〇年頃」や「〇年春頃」などの記載で問題ありません。
Q. 内容を盛った方がいいですか?
A. 嘘や誇張は絶対NGです。不正受給とみなされるリスクがあります。実際の生活実態をそのまま伝えるのが最も評価されます。
Q. 記入が面倒で白紙で出したらどうなる?
A. 白紙や空欄が多い申立書は「生活に支障なし」と判断される恐れがあります。支給に直結する大事な書類なので、時間をかけてでも丁寧に記入しましょう。
まとめ|“申立書”は自分の生活を伝える最大の武器になる
障害年金の病歴・就労状況等申立書は、あなたの“生活のしづらさ”を審査側に伝える唯一の自己申告書です。
診断書だけでは伝わらないリアルな困難さ、支援の必要性、就労の制限などを、具体的に丁寧に記述することで、受給の可能性は大きく変わります。
難しく感じるかもしれませんが、実際の生活をそのまま言葉にすれば大丈夫。困ったときは専門家の力も借りて、正しく申請できるよう準備を進めましょう。