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夏の俳句

にこにこワークス 加賀瀬です 連日の猛暑に体のタガが外れてしまいそうですね。 この暑さの中で私のところではまだウグイスの可憐な声が聞こえています。それとホトトギスの鳴き声も聞こえています。そして何より蝉の声も同居しているのです。ツバメも飛び交っています。春と夏が同居しているようですが、気候は紛れもない夏です。酷暑です。これで湿気を含んでおれば溽暑というのでしょう。
この暑さから何とか逃れたいと思っているのですが、どこへ行っても暑さは付きまといます。呼吸をするたびに何とも言えず不快な空気が気管を通り、思わず息を止めたい衝動にかられます。逃げ場や隠れ場はないのでしょうか。近くのコンビニかスーパーマーケットへ逃げ込みたくなってしまいます。 こんなことを考えている時、ふと頭に浮かんだのが、芭蕉の句でした。 「閑さや 岩にしみいる 蝉の声」 松尾芭蕉が山形県の立石寺に詣でた時に詠んだ句です。 夏の句なのに暑さを感じません。逆に涼しさすら感じますよね。 もう一つ面白い俳句が浮かびました。小林一茶の句です。 「涼風の 曲がりくねって 来りけり」江戸時代の裏長屋を想起させる句ですね。 このころも夏は暑かったのでしょうが、今日のような気温ではなかったでしょう。 何時ごろからでしょう、夏日が当たり前のようになり、真夏日も当然といった感じで顔を出しています。年を経るごとに気温が上がっていきます。 そしてこんな句に出会いました。 「蓋あけし如く 極暑の来たりけり」星野立子さんんの句が、天声人語に載っていました。 芭蕉の句が懐かしいですね。